「100歳まで一緒なんて想像できない」28歳女性の選択
彼女は、「子どもが欲しいかどうかすらわからないけど、結婚したい」といって結婚相談所にやってきました。
「本当は結婚も怖い。ひとりの相手と100歳まで一緒にいるなんて想像できない」「出産や結婚の怖い情報ばかりをネットやSNSで見かけ、先延ばしにしてきた」と言います。お姉さまが婚活に苦労して34歳で結婚したといい、その経験を踏まえて20代のうちに活動しなさいと説得されたそうです。
彼女に対しては、こんなアドバイスをしました。
「今、結婚したいならそれでいい。先の先まで考えすぎなくていい。ほんのちょっと先。この先の10年、どんな生活をしたい? どんな家庭を築いていたい? それくらいの短いスパンで考えて結婚したら? それに相手に一生しがみつかないと生きていけないなんて思わなくていいのよ」と。
そんな彼女も、最終的には婚活当初の不安なんてすっかり忘れて、「駆け込んでよかった」と前向きに結婚していきました。お相手は31歳の一級建築士。家柄もいい高学歴エリートの彼を紹介したら、願ってもないと飛びついていました。
若くして結婚するって、いいこと!
いま支援すべきは、若くして結婚することに前向きになること。日本の学校教育は受験対策に偏重しがちですが、社会に出てからの自分のライフプランをきちんと考えられるような教育が必要です。また行政支援においても、キャリアと結婚して子どもを産み育てることを両立できる環境づくりやそのための支援も大切なことではないでしょうか。
※参考:厚生労働省「令和5年 人口動態統計月報年計(概数)の概況」
この記事の筆者:植草 美幸
結婚相談所マリーミー代表。恋愛・婚活アドバイザー。ラジオやWebメディアも含め、年間約2000件の恋愛・結婚相談を有し、自身が代表を務める相談所では年間成婚率80%を達成するなど業界異例の成果を誇る。『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)をはじめテレビ出演多数。著書に『ドキュメント「婚活」サバイバル』(青春出版社)、『結婚の技術』(中央公論新社)など。
結婚相談所マリーミー代表。恋愛・婚活アドバイザー。ラジオやWebメディアも含め、年間約2000件の恋愛・結婚相談を有し、自身が代表を務める相談所では年間成婚率80%を達成するなど業界異例の成果を誇る。『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)をはじめテレビ出演多数。著書に『ドキュメント「婚活」サバイバル』(青春出版社)、『結婚の技術』(中央公論新社)など。