1947年6月24日、世界で初めてUFOが目撃されたことにちなんで制定されました。
今回は、最初のUFOは「空飛ぶ円盤」ではなかった、カップ焼きそば「U.F.O.」の名前の由来など、UFOの豆知識をご紹介します。
最初のUFOは「空飛ぶ円盤」ではなかった?
1947年6月24日、アメリカの実業家であるケネス・アーノルドさんが自家用機で飛行中に目撃したものが最初のUFOとされています。ワシントン州のレーニア山頂付近で、高速に連なって飛ぶ、三日月型をした9つの物体を目撃しました。
最初のUFOの目撃情報は、円盤型ではなく「三日月型」だったんです。
しかし、それを地方新聞の編集者に「水面に投げた皿が水の上を跳ねるような飛び方をしていた」と説明したため、形の説明だと勘違いされてしまい、翌日の紙面に「フライング・ディスク(空飛ぶ円盤)」と掲載されました。
報道によるイメージの影響か、その後に急増した目撃情報は「円盤型」が多く、アメリカ空軍がこれらをUnidentified Flying Object(未確認飛行物体)と名付けました。
「UFO=空飛ぶ円盤」というイメージは新聞社の勘違いから始まったというのは面白いですね。
カップ焼きそば「U.F.O.」の名前の由来は?
日常で目にするUFOといえば、日清のカップ焼そば「U.F.O.」。1976年の発売当時、同ジャンルでは後発だったため、他と差別化を図ろうと作られた業界初の丸い皿型の容器とネーミングが、若者を中心に広く人気となりました。
実はこの「U.F.O.」という名前の由来は、容器が空飛ぶ円盤のような形をしているから、ではないんです。
公式Webサイトによると「商品特長である『うまいソース(うまい=U)、太い麺(ふとい=F)、大きいキャベツ(大きい=O)』を表しています」とのこと。知らなかった……!
今後もし円盤型以外のUFOの目撃情報が増えたら、「日清焼きそばU.F.O.」の容器の形も変わるかもしれませんね。
UFOキャッチャー(R)は開発当初「UFO」ではなかった
UFOの日である6月24日は、UFOキャッチャー(R)の日でもあります。「UFOキャッチャー(R)」はセガの登録商標で、他社製も含めた一般名称は「クレーンゲーム機」や「プライズゲーム機」です。
UFOキャッチャー(R)が誕生したのは1985年。それまでのクレーンゲームは、腰ほどの高さの筐体を上から覗き込む形式でした。
それに対して「女性や子どもに遊んでもらいたい」「ゲームセンターの入口に置いてほしい」というコンセプトの元に開発された初代UFOキャッチャー(R)は、ショーウインドウをイメージした目線の高さに景品を並べる縦型の筐体に、カラーも明るい印象のピンク色を採用。
当初の開発名は「イーグルキャッチャー」で、クレーン部が景品を「鷲づかみ」にする形で作られていましたが、技術的に難しく、現在の楕円形に変更されました。
それが当時話題になっていた空飛ぶ円盤のような形だったため「UFOキャッチャー(R)」と命名。結果的に、ピンクでファンシーな見た目と絶妙にマッチしたネーミングになりました。
もしイーグルキャッチャーのままだったら、ここまで流行していなかったかもしれませんね。
今もなお、人々の心をつかんで離さないUFO。この機会に、空を眺めて探してみてはいかがでしょうか。
この記事の筆者:石川 カズキ
1984年沖縄県生まれ。筑波大学人間学類卒業後、会社員を経て芸人・作家・コピーライターに。エレキコミック・ラーメンズを輩出した芸能事務所トゥインクル・コーポレーション所属。第60回宣伝会議賞コピーゴールド受賞、LOFT公式YouTubeチャンネル『コントするイシカワくん』シリーズのコント台本・出演、KNBラジオCMコンテスト2020・2023協賛社賞受賞など。お仕事あればお気軽にご連絡ください。AIから仕事を奪うのが目標です。