博多っ子を魅了する「豚骨カプチーノ」とは
「博多一双」の代名詞となっている「豚骨カプチーノ」とは、どんぶり一面に浮かぶ泡(脂泡)を表現したもの。お客さんがSNSで名付けたのが始まりだそうです。
この泡はブレンダーなどで意図的に作り出したものではなく、スープを炊く時に空気と脂が混ざり合い、自然にできたもの。「博多一双」の極上スープは、この泡のマイルドさと豚骨が持つ力強さが同居することで生み出されています。
晶仁さんは、「修業時代、この泡はアクだから捨てなさいと教わりましたが、私は泡が立っている時が1番おいしいと思っていました。戦略的に泡を出しているわけではなく、あくまでもこの状態がおいしいから泡を出しています」と、話します。
博多ラーメンのこれからを担う、博多一双のラーメン
泡が浮かぶスープは、国産豚の骨だけを使用。店主の考える黄金比によって豚の頭骨、背骨、げんこつをしっかりと下処理し、高い火力で骨がボロボロになるまで3つの寸胴を使って長時間炊き上げます。どんぶり一面に浮かぶ泡は濃厚な手作り豚骨スープの証なのです。
麺はしなやかで触感が心地いい、歯切れの良さが特徴。形状を平打ちにする事により、濃厚な豚骨スープを持ち上げ、ぷつっと歯切れの良い触感が生まれます。8割もの人が「替え玉」をオーダーするのだとか。
チャーシューは、店主が吟味した安心安全な豚肉を使用。ラーメンダレでラーメンの味を邪魔しないシンプルな味付けをしているため、スープになじみ易く肉の味を楽しめます。その他の具材は、きくらげ、青ネギとシンプルな構成となっています。
福岡「博多一双」のオープンは2024年6月24日。福岡県でしか味わえなかった「博多一双」のラーメン、「豚骨カプチーノ」とはどのようなスープなのか、ラー博で味わえるのが楽しみです。
この記事の執筆者:田辺 紫 プロフィール
神奈川県在住コピーライター。2001年2月より総合情報サイト「All About」で横浜ガイドを務める。2009年4月、第3回かながわ検定 横浜ライセンス1級取得。「横浜ウォッチャー」として、ブログ、SNSを運営。