吉高由里子さんが主演するNHK大河ドラマ『光る君へ』。6月2日に放送された第22話のストーリーをおさらいしつつ、SNSで話題のコメントとともに今後の見どころを紹介します。
第22話のあらすじ
敦賀の松原客館に立ち寄ったまひろ(吉高由里子)と為時(岸谷五朗)。宋人の朱(浩歌)、通事の三国(安井順平)らに迎えられ、まひろは浜辺で周明(松下洸平)と出会います。その晩は国守を歓迎する宴を楽しみ、翌日には越前国府に到着。源光雅(玉置孝匡)は前任の国守を賄賂で懐柔してきた様子を見せるものの、為時は応じず。着任早々に激務で体調を崩した為時に、朱から医師として紹介されやって来たのは周明でした。
周明の治療により回復した為時は、朝廷に貢ぎ物を献上したいという朱の依頼を無下にできず。公任(町田啓太)、実資(秋山竜次)は、オウムと羊を持って都へ現れた宋人たちの本心をいぶかしみます。そんな中、三国が殺害される事件が発生し、光雅らは朱を咎人として捕えます。国への信用を落としかねない事の沙汰をどうしたものか悩む為時。まひろは不調の為時に代わり、左大臣・道長(柄本佑)へ相談の文をしたためます。
一方、都では伊周(三浦翔平)が病の母・貴子(板谷由夏)に会うため太宰府への旅から引き返す事件が発生。その矢先に貴子が他界し、道長は中宮・定子(高畑充希)のもとへお悔やみに訪れます。定子は道長に一条天皇(塩野瑛久)の子を宿していることを打ち明け、自身はどうなってもよいから子だけは助けてほしいと懇願。山積する事案に頭を痛める道長。
道長から話を聞いた帝は定子を内裏に戻すと言い出すも、道長は「勅命に背き自ら髪をおろした中宮に会えば朝廷の威信に関わる」と制止。定子だけでなくわが子にすら二度と会えないのかと嘆く帝に対し、道長は「遠くから見守るしかない」と苦悶(くもん)の表情を浮かべます。道長から「越前のことは越前で解決せよ」と返信を受けた為時、まひろの元に、周明が朱の無実を語る証人を連れて来訪。周明は「話があって来た。朱様は通事を殺していない」と日本語で語り――。
『最愛』コンビ再来にドラマファン歓喜
行政文書にまひろの字を見て、越前での彼女の暮らしを案じる道長。「遠くから見守ることしかできない」という帝への言葉は、道長が自分自身に言い聞かせているようにも思えました。一方、まひろには周明との新たな出会いが。言葉が通じないと思っていた彼が流ちょうな日本語を話したことで、その素性が一層気になる展開に。
吉高由里子さん×松下洸平さんといえば、2021年にSNS上で一大旋風を巻き起こした人気ドラマ『最愛』(TBS系)のコンビ。X(旧Twitter)では、「吉高由里子と松下洸平の破壊力ヤバいな」「松下洸平さん、ミステリアスさが適役」「硬質な表情とふっと見せるまひろへの興味の緩急がたまらない」「すまん、道長。今はまひろと周明を応援する」などのコメントが続出しています。
第23話は「雪の舞うころ」。周明が連れて来た下人の証言により解放された朱は、為時だけに越前に来た本当の狙いを語ります。周明もまた、まひろに自分の過去を語り出し――。そんなある日、まひろと為時に会いにやって来た宣孝(佐々木蔵之介)。まひろと周明、そして宣孝がどんな関係性を築いていくのか注目です。
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この記事の筆者:地子給 奈穂
編集・ライター歴17年。マンガ、小説、雑誌等の編集を経てフリーライターに転向後、グルメ、観光、ドラマレビューを中心に取材・執筆の傍ら、飲食企業のWeb戦略コンサルティングも行う。