海外から眺めてみたら! 不思議大国ジャパン 第27回

「失礼なことを聞くようだけど……」外国人が不思議に思う、日本人女性の徹底した「白肌信仰」

日本人の「白肌信仰」はどこから来ているのでしょう。小麦肌至上主義のヨーロッパ在住日本人によれば、いくつかの事情が絡み合っているようです。

日本人の顔立ちは肌のアラが目立ちやすい?

海外から見た日本人の「白肌信仰」とは?(画像出典:K-Angle / Shutterstock.com)
日本人の「白肌信仰」は顔立ちとの関係も?(画像出典:K-Angle / Shutterstock.com)
ヨーロッパに住んで気づいたのですが、こちらの人はキメが細かく繊細な美しい肌をしているものの、25歳を過ぎるとそれが目に見えて衰える人が少なくありません。

しかし顔は立体的で、彫が深く大きな目鼻や鮮やかな瞳の色などは、シミや小じわなどよりもはるかに目立つ存在で、結果的に肌のアラが気にならないのです。

対する日本人は、顔立ちが薄くなだらかで、生まれ持った色彩もシックであるため、必然的に肌質を意識する人が多いのでしょう。

日本人の完璧主義とモノを大切にする習慣

また、日本人は「車の傷を気にしすぎ」と不思議がられることも多いものですが、こちらの人と比べて日本人には完璧主義者が多く、小さな傷や欠陥もなかなか許容しにくい気質を感じます。

ヨーロッパのブランド街では、日本人は傷や縫製の不具合を入念にチェックしてから商品を購入することで有名ですし、手に入れた後も極力痛まないよう車やバッグに保護カバーを使用したり、定期的にメンテナンスしたりと、ヨーロッパでは考えられないほど丁寧に扱っています。

一方で、ヨーロッパの女性はシャネルやエルメスのような高級メゾンのバッグでも割とぞんざいに扱う傾向があり、角の汚れや破れは当たり前で、中には目を疑うようなボコボコのバッグも。新品状態をできるだけ完璧に保ち、モノを大切にする習慣がある日本人とはかなり対照的です。

同様に、自分の肌もできるだけ労わって、シミやシワがなるべく増えないように努力するのは、日本人の国民性の1つと言えるでしょう。
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