「資格があれば安泰」って本当ですか? 転職で本当に役立つ資格を教えてください【転職のプロが解説】

転職やキャリアに関する悩みや疑問に、ひとつ上を目指す人の転職サイト『type』編集長の三ツ橋りさが回答します。今回は「転職に役立つ資格」について。

「資格があれば安泰」は本当ですか?
「資格があれば安泰」は本当ですか?
転職やキャリアに関する悩みや疑問に、ひとつ上を目指す人の転職サイト『type』編集長の三ツ橋りさが回答します。今回は「転職に役立つ資格」について。
 

(質問)
「資格があれば安泰」は本当ですか? 転職で本当に役立つ資格を教えてください。

(回答)
資格が必須の専門職を除き、「資格があるから採用」というケースはほとんどありません。転職市場においては、資格よりも実務経験や汎用スキルが重要視されることが多いため、現職で経験を積むことを意識しましょう。ただし、資格取得が熱意のアピールになることはあります。目指す業界や職種においてメジャーな資格であればチャレンジしてみるのも1つの方法です。


詳しくは以下で解説します。

「資格=転職に有利」は幻想? まずは実務経験を磨くべし

「資格は転職に有利」だと思われがちですが、有利になる資格は限られています。資格が生きるのは、弁護士、司法書士、行政書士、税理士などのいわゆる「士業」と呼ばれる職業や、資格を保有しなければ勤務できない保育士、介護士、医療系専門職などです。これらの資格は「国家資格」であることが多く、難易度が高かったり、取得にかかる期間が長かったりするのが特徴です。こうした高度な専門職でない限り、資格よりも実務経験が評価されると考えた方がいいでしょう。

逆に講座を受けるだけで取得できる資格や世界遺産検定、野菜ソムリエなど、趣味の延長線にあるような資格は転職におけるアドバンテージはほとんどありません。英語力も転職に有利と誤解されやすいですが、英語が話せるだけではアピールになりません。英語力に実務経験がかけ合わさってはじめて、実践的なスキルとして希少性が出て評価が高まります。

基本的に、転職市場では「即戦力」が期待されます。前職での経験や成果が何よりも評価されるため、資格取得よりも実務経験や実績を磨くことを意識しましょう。そのほか、どの業界でも生かせるコミュニケーションスキルや面接対策、業界研究などの選考対策も大切です。

未経験の職種に挑戦する場合は……

未経験の職種にチャレンジする場合、実務経験をアピールするのは難しいですが、どの業界でも生かせる汎用スキルや、その職種に必要なスキル、能力、マインドなどがあれば充分アピール材料となります。

例えば、営業職にチャレンジしたい場合は「目標をクリアした経験」「目標達成のためのプロセス構築スキル」は非常に重宝されます。「前職で顧客満足度を○%向上させた」「プロセスを細分化し目標達成に努めた」などの経験は積極的にアピールしましょう。

事務職などのように数字でアピールするのが難しい職種であれば、VBAやTableauなど業務で利用するツールの使用経験をアピールするのも有効です。

資格がやる気や熱意の証明になることも

先ほど「資格よりも実務経験が重視される」と述べましたが、資格が転職時に無意味かというと、そうではありません。「資格を取得した」という行為そのものが、その職種や業界に対するやる気や熱意のアピールにつながるからです。

また、その資格の難易度によっては学習意欲のアピールになることも。「学習意欲が高い=入社後もスキルアップに向けた努力ができる人間」とみなされ、他者との差別化につながる可能性もあります。目指す業界や職種においてメジャーな資格であれば、ぜひ取得を検討してみましょう。
 

この記事の筆者:三ツ橋 りさ
2006年4月、株式会社キャリアデザインセンターに入社。転職情報誌『Womantype』の編集を経て、転職サイト『女の転職@type(現・女の転職type)』のUI/UX改善やサイトリニューアルなどに従事。13年4月~15年12月まで『女の転職@type(現・女の転職type)』の編集長に就任。産育休を経て16年11月より転職サイト『@type(現・type)』の編集長として復職。19年10月より2度目の産育休を取得し、21年5月に復職。21年6月から『type』編集長に就任し現在に至る。

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