高級ネタが安価で楽しめる“隠れ家な鮨屋”。仕入れにこだわった新橋「鮨処 一石三鳥」に突撃【実食リポ】
3月20日、東京・新橋に「鮨処 一石三鳥」がオープン。市場を通さない独自の仕入れ方法で圧倒的なコストパフォーマンスを実現しており、「高級なネタを安価で味わえる」ことが最大の魅力なのだそう。試食会に行ってきた編集部メンバーが実食リポートしました。
1品ごとのクオリティがすごすぎる……お酒に合う珠玉の料理が勢ぞろい
乾杯のお酒は、「生レモンサワー」と「生すだちサワー」。どちらも香ばしい焼酎と新鮮な果実が絶妙に配合された珠玉の1杯で、お酒好きをうならせる本格的な味わい。鮨や海鮮料理のおいしさを引き立てる、すっきりとした後味でした。
サワーとともにいただく1品目は「海人さん手作りこのわたの茶碗蒸し」。まだ寒さが残る日だったので、温かい茶碗蒸しが沁みる……! このわたの塩味とまろやかな茶碗蒸しのバランスが絶妙でした。
次は初ガツオと平貝のお造り。初ガツオは鹿児島県産、平貝は愛知県産だそう。初ガツオは地辛子を、平貝は藻塩とわさびを付けていただきました。どちらもさっぱりとした味わいで、薬味との相性が抜群です。
握りの1品目は金目鯛の昆布締め。艶やかな見た目はまるで宝石のよう……! 食べた途端うま味が口いっぱいに広がります。その後も
スミイカ、鯵、桜鯛と握りが続き、どれも絶品ぞろいでした。
握りを堪能すると、次はホタルイカのなめろう。魚の名前がたくさん書かれたかわいらしいお皿が印象的です。
ホタルイカとウニをぜいたくにたたき合わせた一品。あまりに濃厚な味わいで、お酒との相性も抜群です。
続いて青柳の握りと、赤ナマコ酢。どちらも食感が楽しい一品です。赤ナマコ酢には柚子の皮が散りばめられており、大根おろしも相まってとても爽やかな味わいでした。
豊洲マグロ専門仲卸「やま幸」のマグロを堪能!
その後も
白エビ、あん肝、小肌、イサキ、マダコの桜煮、真カジキ、鯖棒鮨……と数々の絶品を堪能していると、何やらカウンター内で動きが。
なんと特大のマグロがお目見え! この日のマグロは東京都神津島で釣られたマグロだそう。間近で見ることができ、これからこのマグロを食べられるのかと期待に胸が膨らみます……!
カウンター内ではマグロの切り分けが開始。見事な包丁さばきでつい見入ってしまいます。
仲卸業をはじめ、基本は漁師から直接ネタを仕入れているものの、マグロだけは「やま幸」から仕入れているそう。「やま幸」は4年連続で初競りの「1番マグロ」を競り落としている豊洲マグロ専門仲卸で、ネタへのこだわりっぷりがうかがえます。
切り分けられたマグロは3品に形を変え、1品目は「やま幸マグロの山かけ」。真っ赤なマグロに出汁の効いたとろろがかかっており、うま味があふれて止まりません。
そして残り2品はお待ちかねの握り。どちらもキラキラと輝いており、食べるのを躊躇(ちゅうちょ)してしまうほど美しい見た目です。
マグロは、身がとても厚く濃厚な味わい。うま味が凝縮されており、シャリとの相性も抜群です。
中トロは程よく脂が乗っており、とろけるような食感。口の中で一瞬で溶けてなくなってしまいました……。
その後穴子もいただき、大満足——と思っていたら、最後に蒸しタマゴを出していただきました。
ツルっとした見た目で、まるでムースのよう……と思い食べてみると、想像以上の甘さに驚き。鮨というより、スイーツのような甘さです。
コースにはデザートがないため、デザート代わりとして玉を出しているそう。甘味にはてんさい糖を使用しているそうです。 しつこくない程よい甘さで、いくらでも食べられそうな味わいでした。
そして、実はもう1つうれしいサービスが。なんとしじみ汁が飲み放題なのです!
おいしい鮨とお酒で、つい飲みすぎてしまう……ということも。しかし、「楽しかった時間は楽しかった思い出としてお客様に残してほしい」「飲みすぎたと後悔してほしくない」という思いから生まれたサービスだそうです。
“2日酔い防止”はもちろんですが、あまりのおいしさにお酒だけでなくしじみ汁もつい飲みすぎてしまうほど! 出汁のうま味が凝縮されており、何杯でも飲める味わいです。
「今日は鮨が食べたいな」と思った日に気軽に行きたくなる新名所
高級感がありつつ、親しみやすくカジュアル。質が高く一流のネタだけど、リーズナブルな価格設定——。いいところ取りの「鮨処 一石三鳥」は、まさに“大人の隠れ家”の新名所でした。
特別な日はもちろん、「今日は鮨が食べたいな」とふと思った日にも気軽に立ち寄りたくなる「鮨処 一石三鳥」。ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
◆店舗情報
「鮨処 一石三鳥」
住所:東京都港区新橋4-20-2 新橋フォーワンビル1階
営業時間:16時30分~23時
定休日:水曜日
※臨時営業、臨時休業の場合あり