ドームが印象的な歴史的建造物・神奈川県立歴史博物館
ここから馬車道通りを南西(関内駅)方向へ歩いてみましょう。
あいおいニッセイ同和損保ビルの隣にあるのは神奈川県立歴史博物館。建物の旧館部分は1904年に横浜正金銀行本店として建設され、重要文化財・史跡に指定されている日本を代表する近代建築です。
設計は明治建築界の巨頭である妻木頼黄(つまき よりなか)。外壁に石材を使用したれんが造りで、地上3階地下1階建ての建物は、コリント式の重厚な石造彫刻の柱頭飾りをもつ大オーダーと、正面に据えられた巨大なドームが特徴となっています。
「横濱馬車道あいす」を販売する平安堂薬局
神奈川県立歴史博物館からほどなくすると、2020年1月に竣工した「平安堂薬局」の新社屋、清栄ビル馬車道が見えてきます。
平安堂は1870年、薬剤師が経営する薬局として創業。馬車道で150年の歴史を刻んできました。平安堂薬局では医薬品だけでなく、タカナシ乳業「横濱馬車道あいす」も販売しています。
実は、1869年、馬車道通りで町田房蔵が日本人ではじめてアイスクリームを製造販売したといわれています。それを再現したアイスクリームは近くのレストラン「相生」で食べることができましたが、2015年に閉店したため、平安堂薬局が引き継ぐ形で「横濱馬車道あいす」の販売を始めました。