横浜の人気観光スポット・横浜赤レンガ倉庫の最寄り駅の1つ、みなとみらい線 馬車道駅。どうして「馬車道」という名前になったのでしょうか。駅周辺を歩いてみると、たくさんの「馬」に出会えました(画像は全て筆者撮影)。
「馬車道駅」という名前になった理由とは?
「馬車道」は行政上の正式な町名ではなく、横浜市中区にある地域名称です。馬車道を含む周辺が馬車道エリアと呼ばれています。
馬車道商店街の公式Webサイトによると、横浜開港後に起きた1866年の慶応の大火の後、外国側の要請として盛り込まれていたのが、幅60フィート(約18メートル)の馬車のための道を整備することでした。道路は3本作られ、そのうちの1本が現在の馬車道にあたります。馬車を走らせるための道路が整備されたことをきっかけに、馬車道が生まれ、発展していったとのことです。
レトロなデザインの歴史的建造物も残っており、開港当時のにぎわいを感じられるのも特徴です。
みなとみらい線の公式Webサイト「馬車道駅」のページには、
「馬車道」という言葉の響きはロマンチック、エキゾチックな街の雰囲気が容易に想像することができるため、駅名称といたしました。
と、記載されています。
そんな馬車道駅を降りてすぐのところにある馬車道商店街を歩いてみると、「馬」がたくさん! 馬を探しながら、全長約780メートルの馬車道商店街を往復してみました。
いななきが聞こえるような「馬の像」
馬車道駅5番出口を出たところにあるのが、あいおいニッセイ同和損保ビル。その1階にあるファミリーレストラン・ジョナサンの前には「馬の像」があります。
この像の作者、ヴェナンツォ・クロチェッティはイタリアの彫刻家。1938年、わずか24歳でヴェネチア・ビエンナーレでグランプリを獲得し、イタリア彫刻界で幅広い活躍をしていたそうです。馬のいななきが聞こえるようなポーズが印象的。
このほか、あいおいニッセイ同和損保ビルの壁面には昔の馬車道写真や馬車の車輪の壁画などがあるので、こちらもお見逃しなく。