今回は「リモートワーク」についてです。
(質問)
リモートワークで働きたいけど、未経験の仕事でも可能?
(回答)
未経験で転職して、リモートワークで働ける求人もあります。ただし、転職してすぐにリモート勤務というケースは少なく、研修期間中は出社を義務づける会社も多いです。全体としてはフルリモートの求人自体は減っていて、週に1〜2日は出社するなどハイブリッド型のワークスタイルが増えています。
詳しくは以下で解説します。
リモートワークの普及で働き方や暮らしを見直すきっかけに
コロナ渦で人々の接触を避けるため、多くの企業がリモートに転換せざるをえなくなり、リモートワークが一気に普及しました。オンライン会議や商談なども可能で、対面で顔を合わせなくてもビジネスを進めることができ、そのメリットを実感した人も多いでしょう。フルリモートワークが可能な場合は居住地の選択肢が広がるため、働き方や暮らしを見直したい人からも人気があります。
専門職やオンラインでやりとりが完結する職種がリモワ向き
リモートワークで働ける可能性が高い職種は、エンジニアやWebデザイナー、編集者・ライターなどの専門職です。打ち合わせなどが必要であるものの、1人で進める業務が多い職種はリモートワークとの相性がいいでしょう。その他、顧客とのやりとりがオンラインで完結するカスタマーサポート、オンライン専任の営業職などでもリモートワークが可能です。ただ、アメリカのGAFAなどがフルリモートから出社へと転換したように、日本でも出社回帰の企業は増えています。そのため、フルリモートの仕事は意外に少なく、週に1〜2日は出社するなど、ハイブリッド型のワークスタイルが多い状況です。
未経験転職でもリモートワークは可能だが……
未経験職種への転職でも、リモートワークで勤務できる場合はあります。ただし、研修期間は出社を義務づけていたり、入社半年〜1年までリモートワークは週2日までなど制限があったりするケースも。転職したての頃は、さまざまな疑問を上司や先輩に確認する必要があるため、ちょっとしたことでも質問しやすい対面の方が効率的ですし、社内の人間関係を構築しやすいからです。なお、リモートワークが可能な求人は非常に人気があって応募が殺到し早期に募集を打ち切る場合も。競争率が高いということも認識しておきましょう。
デメリットはコミュニケーションの取りにくさや運動不足
自宅勤務になれば通勤がなくなるため体を動かす時間が減り、運動不足になる可能性も。また、ちょっとした雑談などコミュニケーションが取りにくくなるため、情報共有や関係性の構築、リフレッシュができにくくなる場合もあるでしょう。
また、転職したての場合はまだ職場になじんでいないため、孤独感を感じる可能性があります。『女の転職type』のアンケートでは、「光熱費がかかる」「同居家族から怠けていると誤解される」などの声もありました。
こうした意外なデメリットもあることを踏まえた上で、リモートワークをする場合は、オンとオフのバランスを考え、メリハリをつけて過ごせるように心がけるといいでしょう。
この記事の筆者:小林 佳代子
新卒でキャリアデザインセンター入社。転職情報誌および転職サイト『type』『女の転職type』で、1000社以上の求人広告制作に携わる。2018年『女の転職type』編集長に就任。プライベートでは2児の子育て中。