「かっぱ橋道具街」ってここにあったんだ! 銀座線、上野と浅草に挟まれた「田原町」には何がある?
都内のメジャー路線のマイナー駅には何がある? いつも通過するだけで降りたことのない駅、今後も降りることがなさそうな駅の駅前がどんな感じなのかちょっと気になる。そんな素朴な疑問や小さな探究心をAll About ニュース編集部が満たします! 今回の駅は、銀座線「田原町駅」です。
都内のメジャー路線のマイナー駅には何がある? いつも通過するだけで降りたことのない駅、今後も降りることがなさそうな駅の駅前がどんな感じなのかちょっと気になる。そんな素朴な疑問や小さな探究心をAll About ニュース編集部が満たします!
今回の駅は、東京メトロ銀座線「田原町駅」です。銀座線は、渋谷から始まり、表参道、外苑前、青山一丁目など東京のおしゃれゾーンを通り、銀座や日本橋、上野を通過して浅草まで行く、外国人が東京で行きたい観光スポット全部通ってくれる“インバウンド列車”です。勝手に名付けました。
東京に住んでいれば一度は聞いたことがある地名・駅名ばかりをつないでいますが、上野と浅草の間にある「稲荷町」「田原町」はとても影が薄い……! 聞いたことがないという人もいるのではないでしょうか。住んでいる人以外は通過しがちな「田原町」を探索してみましょう! 田原町で物件を探しているけれどどんな街か分からないので決断できていない、という人も必見です。
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田原町駅の基本情報:家賃相場は?
田原町駅は、東京メトロ銀座線が乗り入れる、東京都台東区西浅草1丁目にある駅。読み方は「たわらまち」です。家賃相場は、駅徒歩10分以内、築年数10年以内だと、ワンルームで9.0万円、1LDK14.3万円、2LDK19.6万円(SUUMO、2024年3月21日閲覧)。上野と浅草の間に位置する利便性や東京23区内であることを考えると、べらぼうに高くはない土地といえるでしょう。
銀座線の上野駅と浅草駅に挟まれた「稲荷町」「田原町」ですが、稲荷町駅はほぼ上野駅だし、田原町駅はほぼ浅草駅です。それくらい互いの駅同士が近い。また、「稲荷町」と「田原町」もほぼ同じ駅くらい近いです。田原町の家賃相場も、稲荷町とほぼ同水準となっています。
田原町駅周辺には何がある? “ほぼ浅草”で歓楽街も近い!
そんな「ほぼ稲荷町」な「田原町」ですが、以前散策してみて正直あまり特筆スポットがなかった稲荷町と比べると、田原町は見どころたくさんの街といえるでしょう。
まず、「ほぼ稲荷町」といいながら、稲荷町より浅草にぐんと近く、田原町は「ほぼ浅草」でもあります。3番出口から出て少し直進すると、雷門や、ビールの形でおなじみ、金色のアサヒビールタワー、東京スカイツリーなど、浅草らしい街並みが見えてきます。
またさらに進むと、ビートたけしさんを見出した「浅草フランス座演芸場東洋館」や、老舗ストリップ劇場「浅草ロック座」、『月曜から夜ふかし』(日本テレビ系)の街頭インタビューがよくいるドン・キホーテなどがある「浅草六区」と呼ばれるエリアに。このエリアは浅草駅からより、田原町駅からの方が近いかもしれません。(つくばエクスプレスの「浅草駅」が最も近いですが、多くの人が銀座線や都営浅草線で浅草に訪れるでしょう。)
劇団ひとりさんが監督を務め、ビートたけしさんの自叙伝『浅草キッド』を映画化したNetflix映画『浅草キッド』の世界観を体感したい人は、この「浅草六区」に訪れるのがおすすめです。
「かっぱ橋道具街」は田原町にある!
また反対に、田原町駅を浅草側ではなく、稲荷町側に歩いていくと、「かっぱ橋道具街」があります。テレビでも取り上げられることが多く、「かっぱ橋道具街」の存在は見聞きしたことがあるという人も多いのではないでしょうか。実は最寄りは、上野と浅草の間にある「田原町」なのです。
「かっぱ橋道具街」は、食器具・包材・調理器具・食品サンプルなどプロ向けの商品を販売する問屋街。南北800メートルの商店街に約170店舗が軒を連ねる日本一の道具街で、外国人にも人気の観光スポットです。平日の昼間でも多くの外国人観光客でにぎわっています。
商店街ではたくさんの「かっぱ」がお出迎え。かわいいものからちょっと怖いものまでさまざまです。
かっぱの神様のような黄金のかっぱ様もいます。
飲食店でよく見かける調理器具や食器、グラス、水のコップなどを取り扱う店舗がたくさん。提灯や看板、店先にあるメニュー台、黒板なども。こういうのって、普通に売っているんだ!お店の人はここで買っているんだ!という発見があり、面白いです。家の内装を飲食店ライクにしたい人や、コロナ禍の巣ごもり期間におうち居酒屋などを楽しんでいた人にはたまらないアイテムたちが購入できます。
飲食店のスタッフ用制服や、券売機を売る店も! ニッチだなあ。
かっぱ橋道具街といえば、食品サンプルも有名です。食品サンプル作り体験ができる店もあります。
そして、プロ向けの大きいサイズの調理器具ばかりなのかと思いきや、家庭用の食器や調理器具も豊富。しかも激安の掘り出し物もたくさんあります。筆者は先日、スプーンを1本20円(税込)で購入しました。普通に金属製。令和のこの時代にAmazonより安く買える場所があったとは……! どうやって採算が取れているのか分からないほど安いです。恐るべき問屋街。
お菓子作り用の器具店もいくつかあり、カヌレ型やマドレーヌ型、珍しいクッキー型もたくさん。
特注で好きな型を作ってくれるお店もありました。サザエさんやジブリ、ディズニープリンセス、『SPY×FAMILY』のアーニャのクッキー型などもできるみたいです。かわいくて、作らないのに集めたくなっちゃう!
田原町は「浅草風情」と「かっぱ橋道具街」を楽しめる観光スポットだ!
銀座線のマイナー駅として、「何がある?」「何もない?」を探求しようと散策した田原町駅周辺でしたが、普通に超観光スポットでした。
意外と知らない駅名、降りたことのない駅かもしれませんが、上野と浅草の間にあるアクセスしやすい立地なので、実はまだ行ったことのない東京観光スポットとして散策してみたい人にはとてもおすすめの駅です。
また普通に栄えていて歓楽街も近いので、住むのにも便利。下町が好きな人には特にたまらないエリアかもしれません。
浅草観光のついでにも訪れやすいので、少し足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。