櫻井翔さんが主演するドラマ『新空港占拠』(日本テレビ系)が、3月17日放送の第10話で堂々完結しました。ストーリーをおさらいしつつ、SNSに寄せられた反響を紹介します。
最終話のあらすじ
大河(ジェシー)と仲間たちは空港から人質全員を奪って逃走した後、「かながわ新空港促進協議総会」が行われているホテルを占拠。自らを“ケダモノ”と名乗り、ホテル内に仕掛けた爆弾で人質もろとも自爆し、彼らを殺す様を配信するのが目的の様子。警察に確保された“獣”のメンバーたちは、暴走する大河らを止めたいと願っていました。
「獣ちゃんねる」の配信が始まると、大河は武蔵(櫻井翔)と逃走中の悠月(高橋メアリージュン)に10分以内に現場に来るよう指示。さもないと悠月の双子の妹・紗季(宮本茉由)と武蔵の妻・裕子(比嘉愛未)を殺すと話します。一方、和泉(ソニン)は丹波(平山浩行)から大河の目的を聞き、止めるには「獣ちゃんねる」の配信を停止するしかないと奔走。
武蔵と悠月が現場に到着すると、大河は諸悪の根源は「Mプロジェクト」つまりメタン採掘計画にあると暴露。黒幕である“山猫”の正体が北見(手塚とおる)ではなく、初代山猫から全てを受け継いだ武蔵の姉・二葉(奥貫薫)であると明かします。大河は紗季を人質にとり、悠月に二葉を銃で撃ち殺すよう指示。二葉が罪を認めたため殺す必要はないと返しつつも揺れる悠月。
そんな中、岩槻(白石聖)の助けを借りて志摩(ぐんぴぃ/春とヒコーキ)が「獣ちゃんねる」の配信停止に成功。さらに爆弾も解除され、待機していた本庄(瀧内公美)ら警察が突入し、次々と“ケダモノ”たちを制圧。武蔵と揉み合っていた大河は悠月の銃弾に倒れます。二葉は拳銃で自死しようとしましたが、武蔵の説得により断念。事件は決着を見せるのでした。一方、脱獄した大和(菊池風磨)は何者かに「ありがとうございました。助けていただいて」と電話をかけ――。
山猫の正体あっさり判明、淡々と事件が終着した最終回に賛否
最終回にして、全ての黒幕である“山猫”の正体はまさかの二葉だったと判明。国の未来のためだと語ったものの、二葉が山猫を継いだ経緯は語られず。正義のために失踪した武蔵の兄・健一が実は北見の悪事を黙っている代わりに金を要求していたことも暴露されたものの、亡き両親が遺した借金を返しながら武蔵の養育費を稼ぐためだったという二葉の言い訳じみた吐露で回収。
武蔵にとっては何とも切ない真実の露呈で物語は終着。全体的に淡々と終わってしまい、かなりの駆け足で薄味な最終回といった印象を受けました。ラストの青鬼・大和の意味深長なシーンが謎を残し、次回作への伏線なのか他に意味があるのか気になるところ。
X(旧Twitter)では、「山猫の正体、嘘だろ」「まさかの人物…」「山猫の正体はわかったけど、二葉さんがそうなった経過がとうしても想像できない。山猫の正体を怖がって自殺者が出るほどの存在だったんだよね…?」「泣けない。人間ドラマが浅い。感動的なBGMとそれっぽい演技とセリフ聞けば泣くとでも?」「前作大和の逆恨みもひどかったけど今回もひどい。同じく逆恨みの大河に関しても感情移入して泣けってか?」など辛口コメントが続出。
一方、「青鬼さんカムバック!青鬼さんで続編ありそうな終わり方で嬉しいなぁ」「次はどこ占拠するんだろうね」「新空港占拠の次回作は、裁判所占拠が良いかもね!罪を犯した人達を裁く場所に適してる」など次回作を期待する声も寄せられています。次回作では、事象を並べるだけでなく関わる人間の心理や背景をより深く掘り下げた物語に期待です。
『新空港占拠』あらすじバックナンバー
・第9話・第8話
・第7話
・第6話
・第5話
この記事の筆者:地子給 奈穂
編集・ライター歴17年。マンガ、小説、雑誌等の編集を経てフリーライターに転向後、グルメ、観光、ドラマレビューを中心に取材・執筆の傍ら、飲食企業のWeb戦略コンサルティングも行う。