「All About」デジタル・白物家電ガイドのコヤマタカヒロが解説します。
(今回の質問)
中古で買わない方がいい家電ってありますか? 新生活の準備中ですが節約をしたく、購入を検討しています。
(回答)
洗濯機、冷蔵庫、掃除機、調理家電はあまりおすすめできません。
どういうことなのか、以下で詳しく解説します。
中古家電で注意すべきポイントは?
中古家電を選ぶ上で注意したいのは、どれぐらい使われていたのか分からないということです。例えば、10年前の家電でもほとんど使われていなければ新品に近く、逆に使用頻度が高い場合、比較的新しい製品でも故障リスクが高くなります。リサイクル用品店などから購入する場合は、故障やマニュアル、付属品の有無などを確認しましょう。また、店舗保証の有無や期間もチェック。買ってみたら動かなかった、すぐに動かなくなったというときにケアしてもらえるか、事前に確認しておきましょう。一般的に中古家電は販売から1年以上が過ぎるとメーカー保証はなくなります。また、新品とは異なり延長保証なども利用できない場合がほとんどです。
また、友人、ネットオークションなどを通じた個人間売買は、全て自己責任となります。お得に入手できることもありますが、「思ったよりも汚れていた」「言われていないところが壊れていた」といったトラブルにならないよう、しっかりと事前に確認しておきましょう。
衛生面を気にするなら、調理家電はおすすめできません。しっかりとメンテナンスされている新しいものならば選択肢に入りますが、パッキンなどが汚れていたり、消耗したりしている場合があります。
洗濯機と冷蔵庫はあまりおすすめできません
中古がおすすめできない家電の代表格が、洗濯機と冷蔵庫です。しっかりと分解メンテナンスされていない場合、内部に汚れが残っている可能性があり、見た目ではいつダメになるか判断ができません。また、個人間売買の場合、搬入や設置の問題も発生します。洗濯機を中古で安く買っても、設置を業者に依頼すると結果として高くつくこともあります。また、掃除機や電子レンジなどもあまりおすすめできません。高級モデルを安く譲ってもらえるような場合は選択肢になりますが、一人暮らし用の掃除機や電子レンジなら安く購入できます。また、掃除機のバッテリーや電子レンジのマグネトロンは使った回数で消耗していきます。このため、思ったよりも早くダメになった、といったトラブルが発生する可能性があります。
逆に中古でもいいのは電気ストーブ、扇風機などの季節家電、ドライヤー、電気ケトル、ホットプレートなどの構造がシンプルな家電。これらは壊れにくいため、中古も狙い目です。
この記事の筆者:コヤマ タカヒロ
1973年生まれ。家電とデジタルガジェットをメインに雑誌やWebなど様々な媒体で執筆するライター。執筆以外に監修やコンサルティングなども行っており、企業の製品開発、人材教育、PR戦略に関するアドバイザーなども務める。米・食味鑑定士の資格を所有。家電のテストと撮影のための家電スタジオ「コヤマキッチン」を用意。
1973年生まれ。家電とデジタルガジェットをメインに雑誌やWebなど様々な媒体で執筆するライター。執筆以外に監修やコンサルティングなども行っており、企業の製品開発、人材教育、PR戦略に関するアドバイザーなども務める。米・食味鑑定士の資格を所有。家電のテストと撮影のための家電スタジオ「コヤマキッチン」を用意。