阿部サダヲさん主演、“昭和のダメ親父”小川市郎が令和にタイムスリップするドラマ『不適切にもほどがある!』(TBS系)。2月23日放送の第5話では、市郎に待ち受ける切ない運命が明らかに。ストーリーをおさらいしつつ、SNSで話題のコメントとともに今後の見どころを紹介します。
第5話のあらすじ
渚(仲里依紗)の父親・犬島ゆずる(古田新太)と対面した市郎(阿部サダヲ)。なぜか市郎のことを「おとうさん」と呼ぶゆずるに「おとうさんはそっちだ」とイライラする市郎は、母親に抱かれた渚の写真を見せられて絶句。なんと渚の母親は市郎の娘・純子(河合優実)。渚は市郎の孫だったのです。
市郎からせがまれ、純子との馴れ初めを語るゆずる。グレていた純子は一念発起して大学進学。女子大生ブームに乗りモデル事務所にスカウトされ、業界関係者に連れて行かれた六本木のディスコで、黒服をしていた昭和時代のゆずる(錦戸亮)と出会い、大学4年で授かり婚。
「純子さんをください」と渾身のダンスを披露した遊び人のゆずるを見て、市郎は結婚に猛反対。その後、家業のテーラーを継ぐため神戸に帰ったゆずるたちは、東京に戻り開業してからも市郎とは疎遠になっていた様子。令和になった今、純子は離婚して海外にいると、取り繕うような説明を続けるゆずると渚。市郎は「元気でいるならそれでいい」と返します。
ある日、市郎が居候する秋津(磯村勇斗)の家に、ゆずるから背広を仕立てないかと手紙が届きます。店を訪れた市郎に、ゆずるは神戸でテーラーとして一人前になった最初の1着を、市郎に作ろうとしていたと回顧。当時、東京まで迎えに来た純子とともに市郎は神戸へ。採寸をして、初めて渚を抱き、ゆずる、渚と3人で酒を酌み交わしました。しかし、その明け方に阪神淡路大震災が起こり、純子と市郎は帰らぬ人に。
緊張して採寸に時間がかかったせいだと涙ながら謝罪するゆずる。市郎に促され、当時仕立てた背広をお披露目します。市郎は以前、渚から母親が震災で亡くなったと聞いており、純子がもうこの世にいない事実を知っていながらだまされたフリをしていたのです。市郎はゆずるが仕立てたネーム入りの背広に身を包み、駆け付けた渚と秋津に胸を張るのでした。
運命を知った市郎の今後の動向が気になる
市郎に初めて会うなり「お義父さん……」と目元を潤ませたゆずる。その理由は結婚を巡って起きた家族のすれ違いと、震災被害による切なくも悲しい別れだったと判明。自分と純子にこれから起きる出来事を知ってしまった市郎が、今後どんな行動をするのか気になる展開に。
X(旧Twitter)では、「初めて仕立てたスーツを渡せて、着てもらえて良かった。そして、着れて良かった。そのスーツを着てる市郎がとても似合っててカッコよく見えた」「いやー泣けた。知ってしまったら未来を変えたくなるけど…どうするんだろ?」「生と死をこんなにナチュラルに盛り込んでくるところがクドカンの凄いところなんだよなぁ」「未来が変わるのか、分かっていてもそのまま生きていくのか。どうする小川先生」などのコメントが寄せられています。
令和でテレビ局でのカウンセラーを続ける市郎は、渚の同期・羽村由貴(ファーストサマーウイカ)の悩み相談を受け、大物脚本家・エモケンこと江面賢太郎(池田成志)との打ち合わせに同席することに。そんな中、市郎と純子の運命を知った秋津は、嫌がる市郎をある場所へ連れて行き――。思いのほか“泣けるホームドラマ”の要素も味わえる本作、昭和で市郎の帰りを気がかりに待つ純子の動向にも注目です。
『不適切にもほどがある!』あらすじバックナンバー
・第4話・第3話
・第2話
・第1話
この記事の筆者:地子給 奈穂
編集・ライター歴17年。マンガ、小説、雑誌等の編集を経てフリーライターに転向後、グルメ、観光、ドラマレビューを中心に取材・執筆の傍ら、飲食企業のWeb戦略コンサルティングも行う。