花粉の侵入が4分の1になる? 今すぐ試したい、家に花粉を持ち込まないための対策とは

パナソニックは1月31日、「花粉」に関するアンケート調査の結果を発表。その結果と、同社エアーマイスター 福田風子さんによる花粉対策の方法を紹介します。(サムネイル画像出典:PIXTA)

まもなく、花粉が気になる季節がやってきます。毎年この時期が憂鬱(ゆううつ)という人も多いかもしれませんが、正しい対策は行えていますでしょうか。

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エアコン「Eolia(エオリア)」を製造販売するパナソニックは1月31日、20~60代の男女553人を対象に行った「花粉」に関するアンケート調査の結果を発表(調査期間:2023年12月20~23日)。

本記事ではその結果とともに、パナソニック エアーマイスター 福田風子さんによる花粉対策法を紹介します。

花粉の侵入経路を間違って認識しているかも……?

いつから花粉に困っているか(パナソニック「エオリア」調べ)画像出典:プレスリリース
いつから花粉に困っているか(パナソニック「エオリア」調べ)画像出典:プレスリリース
「いつから花粉に困っているか」を聞くと、「20年以上前から」と回答した人が44%、「10~19年前から」と回答した人が21%と、65%もの人が10年以上前から花粉に悩まされていることが判明しました。
花粉にどの程度困っているか(パナソニック「エオリア」調べ)画像出典:プレスリリース
花粉にどの程度困っているか(パナソニック「エオリア」調べ)画像出典:プレスリリース

あわせて「花粉に困っている程度」を聞くと、「重い」「やや重い」と回答した人が48%、「やや軽い」「軽い」と回答した人が52%となりました。

花粉の侵入経路として正しいのはどれか(パナソニック「エオリア」調べ)画像出典:プレスリリース
花粉の侵入経路として正しいのはどれか(パナソニック「エオリア」調べ)画像出典:プレスリリース
花粉症の季節には、花粉の家の中への持ち込みも気を付けたいところ。「花粉の侵入経路はどこだと思うか」聞くと、「玄関・窓」「衣服」がともに73%で最多となり、「外干しした洗濯物」「換気口・給気口」「エアコン」が続く結果となりました。

しかし、このうち「エアコンが侵入経路」というのは間違った認識。エアコンは「部屋の空気を吸い込んで、暖めたり冷やしたりし、室内に再び吐き出す」というのが基本性能であり、花粉がそこから侵入することはないのです。
花粉の時期に窓開け換気を我慢してしまうことがあるか(パナソニック「エオリア」調べ)画像出典:プレスリリース
花粉の時期に窓開け換気を我慢してしまうことがあるか(パナソニック「エオリア」調べ)画像出典:プレスリリース
併せて「花粉の時期に窓開け換気を我慢してしまうことがあるか」聞くと、「頻繁にある」が31%、「たまにある」が35%と、66%の人が窓開け換気を我慢していることが分かりました。
外出時のマスク着用の意向はどうなっているか(パナソニック「エオリア」調べ)画像出典:プレスリリース
外出時のマスク着用の意向はどうなっているか(パナソニック「エオリア」調べ)画像出典:プレスリリース
外出時の花粉対策の定番といえば、やはり「マスク」という人も多いでしょう。実際に「外出時のマスク着用意向」について聞くと、52%が「必ず着用したい」、35%が「時と場合によって着用したい」と回答。合計87%の人が、マスクを着用したいと考えていることが分かりました。

家の中では「床上30センチ」に要注意!

パナソニック エアーマイスターの福田 風子さんが、花粉の特徴や対策方法について解説しています。

●花粉は季節を問わず飛んでいる
種類や飛散量に違いはあっても、花粉は季節を問わず日本のどこかでは飛んでいるとのこと。春はスギやヒノキ、夏から秋にかけてはイネ科やキク科、アサ科が飛散し、冬には再びスギが飛び始めるサイクルだといいます。一般には花粉シーズンとされていない夏でも、人によっては自覚しないまま花粉の影響を受けているかもしれません。

●花粉は朝と夕方に飛びやすい
1日のうちで特に飛散しやすい時間帯は朝と夕方。朝に太陽が昇って花が開くと、花粉も飛び始めるといいます。気温の上昇とともに気流が上昇し、花粉も上空へ移動するので、日中はいったん落ち着きます。しかし夕方に気温が降下し、花粉が地上に降りてくると、私たちに影響が及ぶことになります。

●花粉がたまりやすいのは「床上30センチ」
花粉の粒子は小さいため、目に見えることは基本的にはありません。しかし、黄砂やPM2.5などの微粒子よりは大きく、重さはホコリやカビの3倍にもなるとのこと。その分、床に落ちるのも早いのです。このため、水拭きなどの床掃除も花粉対策に有効といわれるようになりました。部屋の隅や家具の間などは特にたまりやすいので、念入りにチェックしましょう。

しかし、床だけに注意すればいいわけではありません。人が歩くことで、蓄積された花粉が地上に舞い上がるといいます。また、ドアの開閉も、花粉を空気中へ移動させる原因になります。

高さでいえば、床上30センチが最も花粉がたまりやすいエリアとのこと。この高さは、寝転んだり床に座ったりと、身近な生活エリアの高さ。小さな子どもがハイハイする際や、床上に敷いた布団で眠る際は注意が必要な場面です。

●さらに微細!花粉の破片や”オービクル”にも要注意
さらに注意したいのが、花粉の表面を覆う微細粒子「オービクル」。その大きさは0.4μmほどと言われており、花粉からはがれて空気中を長く浮遊することもあります。対策には空気清浄機の力が必要になります。
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