「ホットカーペット」or「こたつ」節電になるのはどっち?【悩ましい2択をプロがジャッジ】

家電の使用法に悩む人に向けて、「All About」デジタル・家電ガイドの安蔵靖志が正しい使い方を紹介します。今回のテーマは「『ホットカーペット』と『こたつ』どちらが節電になるのか」です。

節電したり、性能を引き出したりと、家電は上手に使いたいもの。ですが、使用法はさまざまな説やウワサがあって、どれが正解なのか分からなくなってしまいますよね。
ホットカーペットとこたつ、どちらが節電?
ホットカーペットとこたつ、どちらが節電?
そんなお悩みを、「All About」デジタル・家電ガイドの安蔵靖志が解決。正しい家電の情報を解説します。今回のテーマは、「『ホットカーペット』と『こたつ』どちらが節電になるのか」です。

アンケート調査では「自動」派が多数?

『ホットカーペット』と『こたつ』どちらが節電になるのか
「ホットカーペット」と「こたつ」どちらが節電になると思うか
All About ニュース編集部は、全国の20~60代の男女401人に「『ホットカーペット』と『こたつ』はどちらが節電になると思うか」アンケート調査を実施。その結果、「ホットカーペット」と回答した人が32%、「こたつ」と回答した人が68%となりました。

「ホットカーペット」と回答した人のコメントを見てみると、「いちばん安い暖房器具だと聞いたことがある」(30代女性/栃木県)「電気毛布が暖かく、節電になると聞いた事があるので、同じ原理のカーペットが安くなると思う」(30代女性/大阪府)といったものがありました。

一方、「こたつ」と回答した人のコメントには、「こたつは回りを布団で囲っているので熱が逃げずに効率的で、節電になると思います」(60代男性/東京都)「ホットカーペットは広い範囲に熱を広げる必要があるため、電力消費が大きいと思う」(30代女性/大阪府)といったものが。節電になるのはどちらなのでしょうか?

比較しにくいですが、「こたつの方が省エネ」と考えてOK

ホットカーペットもこたつも、エアコンと違って電気を直接熱に変えているため、暖房能力は消費電力のW(ワット)数と同じになります。つまり定格消費電力500Wのホットカーペットと同じく500Wのこたつでは、暖房能力も最大消費電力も同じになります。定格消費電力は最大の消費電力を指しているため、使い方次第でその時々の消費電力が変わります。ですから、どちらが省エネとは一概に言えないのです。

ただし、ホットカーペットが部屋全体を暖めるのに対し、こたつはこたつぶとん内の狭い空間だけを暖めるという根本的な違いがあります。そのため、基本的には「こたつの方が省エネ」と考えていいと思います。では、なぜこたつの方が省エネになるのか、詳しく説明しましょう。

こたつは狭い空間内だけを暖めるため高効率で比較的省エネになります

ホットカーペットとこたつの大きな違いはその暖め方です。ホットカーペットは床に敷くことで部屋全体を暖めるのに対し、こたつはこたつ布団内の狭い空間だけを暖めるという特徴があります。

ホットカーペットは床上を暖めることで室温を上げるだけでなく、多くの血管が通る足の裏を温めることで「頭寒足熱」の効果を実現するため、室温は低くても暖かく感じることができます。部屋全体を暖める能力はエアコンに劣るものの、エアコンのように空気が乾燥するデメリットはありません。

こたつはこたつ内のヒーターがこたつ布団内の狭い空間を暖めることで、その中にいる人の下半身を中心に暖めます。こたつ布団で遮られているため、部屋全体を暖めることはありません。逆にこたつ布団内だけを暖めるため、低消費電力でぽかぽかと体を暖めることができます。

定格消費電力の目安と、フルパワーで稼働した場合の電気代(1kWhあたり31円換算)は以下の通りです。

●ホットカーペット
・1畳:200W程度(1時間あたり6.2円、1日8時間で約49.6円、30日で1488円)
・1.5畳:300W程度(1時間あたり9.3円、1日8時間で74.4円、30日で2232円)
・2畳:500W程度(1時間あたり15.5円、1日8時間で124円、30日で3720円)
・3畳:720W程度(1時間あたり22.32円、1日8時間で178.56円、30日で5356.8円)

●こたつ
・300~600W程度(1時間あたり9.3~18.6円、1日8時間で74.4~148.8円、30日で2232~4464円)

ホットカーペットには表面温度の切り換え機能や暖房面積切り換え機能、室温に応じて省エネ運転する室温センサーを搭載する製品もあるため、あくまでもフル稼働した場合の電気代の目安です。しかし、こたつも一度暖まったらフルパワーで動作させる人は少ないことと思います。どちらも運転モード設定や温度調節ダイヤルの回し方次第で消費電力が変わるのですが、快適な温度を保つためにはこたつの方がより省エネ性能が高いと言えます。
 
この記事の筆者:安蔵 靖志
ビジネス・IT系出版社で編集記者を務めた後、フリーランスに。記事執筆のほか、テレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。ラジオ番組の家電コーナーの構成なども手掛ける。
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