阿部サダヲさん主演のドラマ『不適切にもほどがある!』(TBS系)。2月2日に放送された第2話のストーリーをおさらいしつつ、SNSで話題のコメントとともに今後の見どころを紹介します。
第2話のあらすじ
再び令和にやって来た市郎(阿部サダヲ)。キヨシ(坂元愛登)が落としたスマホに、昭和にいるサカエ(吉田羊)から着信があり、ビデオ通話を見た秋津(磯村勇斗)と渚(仲里依紗)は、市郎のタイムトリップ話が真実であると知り驚きを隠せず。一方、市郎に純子(河合優実)とキヨシの“チョメチョメ”を防ぐよう言われ市郎宅に乗り込んだサカエは、市郎が未来におり、自分と息子・キヨシもその未来から来たことを純子に説明します。
改めて渚と秋津に事の経緯を語った市郎は、渚が泣いていた理由が気になっていると告白。すると渚は、育児と仕事の両立への悩みを吐露。“働き方改革”や“ペーパーレス”など、理想だけ先走り現実が追いつかない状態で、1人抱え込んでもがくしかない中、市郎にビールを飲み干されたことをきっかけに糸がぷつりと切れ、離婚と退職を宣言したと話します。
そんな渚が荷物を取りに会社へ寄ると、上司から慰留を迫られ面倒な状況に。渚は市郎に電話をかけて助けを求めるものの、また自分だけで抱えようとします。そんな渚に市郎は「あんたがしてほしいことが、俺ができることだ!」と返し、渚が働くテレビ局へ。折しも渚の夫(柿澤勇人)もやって来ており対面。
「1人で抱えちゃダメですか? 」「働き方って何ですか? 」と切り込んでいく市郎。渚は現状改善への要望をあげて仕事を続けることに決める一方、夫へはため込んだ憤りをぶつけて離婚することに。“正論”に“極論”で立ち向かう市郎の姿に感動した渚の上司は、企業内カウンセラーとして市郎をスカウト。心を許した渚とぐっと距離が縮まり、いい雰囲気になった市郎ですが、ひょんなことから再び昭和へとタイムトリップしてしまい――。
昭和の“ダメおやじ”市郎のせりふが胸に刺さる!
「できることをするよ」という気遣いと、本当にしてほしいこととのギャップ。人により意味合いが異なる“働き方”を、制度だけで是正しようとすることで生まれるゆがみ。同調圧力という名の、強制じゃないと言いながら逆らえない空気。結果、誰かに頼るよりも1人でやったほうが楽だし早いと抱え込む渚の状態には、多くの共感が集まったのではないでしょうか。
X(旧Twitter)では、「刺さりまくりやなあ」「昭和と令和のギャップが面白すぎ。何でもかんでもダメな令和って生きづらくなってるよね」「『あんたのしてほしいことが俺のできること』こころに残るセリフ」「令和は『多様性にもほどがある!』」「初回で?だったミュージカルも“本音を歌で”はアリだと思えてきた」などのコメントが寄せられています。
市郎が令和で小さな旋風を巻き起こす一方、ますます昭和になじんでいくキヨシ。第3話では、再び昭和に戻った市郎が、令和で出会った秋津と同じ顔をした“ムッチ先輩”こと秋津睦実(磯村勇斗・二役)と対面する様子。突然姿を消した市郎を心配する渚と令和の秋津は、サカエの元夫でタイムマシン開発者の井上昌和(三宅弘城)から話を聞き――。物語がどう展開していくのか目が離せません。
『不適切にもほどがある!』あらすじバックナンバー
・第1話この記事の筆者:地子給 奈穂
編集・ライター歴17年。マンガ、小説、雑誌等の編集を経てフリーライターに転向後、グルメ、観光、ドラマレビューを中心に取材・執筆の傍ら、飲食企業のWeb戦略コンサルティングも行う。