神社やお寺へお参りに行った際に授かることが多いお守り。ずいぶん前に授かったお守りを、いまだに持っているという人もいるでしょう。
しかし、古いお守りを持ち続けるのはおすすめしません。
今回はお守りの有効期限や、古いお守りを返納する際のマナーなど、お守りについて知っておくとためになるあれこれを紹介します。
お守りとは
お守りとは、神様の御分霊(わけみたま)を移したものであり、神様の力が宿っているといわれています。
お守りの中には御神璽(ごしんじ)という紙や木、金属でできたお札が入っています。このお札を祈祷することで、神様の力が込められ、お守りを身に付けることで神様のご加護があるとされています。
このことから、お守りは「買う」のではなく「受ける」「授かる」と言い、「1つ、2つ……」ではなく「1体、2体……」というように数えます。
また、お守りの袋の口がひもで締められているのは、「神様の力が外に出ていかないように」という意味が込められているためです。「お守りの袋を開けてはいけない」といわれているのは、神様の力が逃げてしまうことを防ぐためなのです。
お守りの有効期限
お守りに、特に有効期日はないとされていますが、いつまでも古いお守りを持ち続けているのはおすすめしません。
神道には「常若(とこわか)」といい、いつまでも新しく若々しく生命力に満ちあふれるようにという考え方があることから、一般的には1年を目安に返納すると良いでしょう。
また、安産祈願や合格祈願、良縁祈願などのお願いごとは、1年よりも早いタイミングで願いが成就することもあります。その場合は、願いがかなった段階で返納しても問題ありません。
無事に願いがかなったことを神様に感謝して、お返ししましょう。