“カメレオン女優“とも称される門脇さんが自閉スペクトラム症(ASD)の天才料理人を演じるとあって、放送前から期待の声が上がっていました。この記事では、そんなこのドラマの第1話をおさらいし、今後の見どころやSNSでの反響についても紹介します。
第1話のあらすじ
主人公の八重森ありす(門脇麦)は、自宅で小さなごはん屋さん「ありすのお勝手」を営む店主兼料理人。マイペースで人とのコミュニケーションが苦手なありすを、幼なじみで元ヤンの三ツ沢和紗(前田敦子)がホール担当としてサポートしています。店のメニューは、お客さんの好き嫌いやその日のコンディションをもとに提案される「店主のおまかせ料理」のみ。一度覚えたことは忘れない驚異的な記憶力と大好きな化学の理論を武器に、ありすは最適で最高の献立を作ります。
そんなある日、通りがかりにこの店で住み込み可のバイトが募集されていることを知った謎の青年・酒江倖生(永瀬廉)がやって来ます。口下手で不器用そうな倖生を警戒する和紗をよそに、ありすは採用を決定。
夜は清掃のアルバイトも掛け持つ倖生は、清掃現場となる東名大学で高校時代の同級生・松浦百花(大友花恋)と再会し、彼女の取引先である研究室の教授を紹介されます。
帰りの駅で偶然教授と鉢合わせた倖生。住み込み先となるありすの自宅へと向かうも、前を歩く教授のあとをつけるようなかたちに。そんな倖生を不審者と勘違いした教授は、慌てて先を急ぎます。この教授こそが、25年前にありすを引き取って以来、男手ひとつで育て、溺愛してきた父親の心護(大森南朋)だったのです。
なんとか誤解を解いた倖生は、ありすと心護の心をつかもうと夕食作りを申し出ます。しかし、倖生の不手際で鍋から火柱が上がってしまい……。
炎を目にしたありすは、幼い頃の火災の記憶を思い出しパニックに。2人に迷惑を掛けてしまったことを申し訳なく思い、八重森家をあとにする倖生。一方のありすは、自身が抱える自閉スペクトラム症(ASD)のせいで、せっかくの食卓を台なしにしてしまったと自分を責めます。
翌朝、ありすのもとへ謝りに訪れた倖生は、昨晩作ろうとしていた料理の話をします。倖生から「外はサクサクで、中はトロトロ」という、その料理の特徴を聞いて、突然何かをひらめいたありす。翌日に開かれる、和紗の息子・銀之助(湯本晴)の誕生日会で振る舞う、野菜嫌いの銀之助にも食べてもらえるような料理のアイデアを思いついたようで……。
今後の見どころとSNSでの反響
自閉スペクトラム症(ASD)の主人公が生きづらさを抱えながらも、天才的な能力を生かして料理をつくることで、まわりの人たちと絆を深めていく物語に、心が温かくなるような気持ちになった人も多いのではないでしょうか。放送を終えて、X(旧Twitter)では「誰もが“普通”であることを求められそれに苦しむこともあるこの時代、ありすの料理で癒されたいって思うよね」「日曜日の夜に見るのにぴったりのほんわかドラマ......かと思いきや色んな伏線が張ってあってこれからが楽しみ!」「ハートフルな部分とミステリーの部分のメリハリがあって凄い引き込まれた、、かなり面白かった」などの声が寄せられています。
このXでの投稿にもあるように、今後は永瀬廉さん演じる倖生の過去や、木村多江さん演じる女性をテレビで見たありすが「お母さん」とつぶやいた意味深なシーンなど、ありすを取り巻く人間関係の謎も見どころとなりそうです。
2019年よりフリーランスライター・エディターとして活動。月刊誌やニュースサイト編集者としてのバックグラウンドを持つ。現在はローカルメディアでの活動を中心に、エンタメ・トレンド記事なども執筆。