上司が退職します。どんなメッセージを送るのが正解ですか? 【伝え方のプロが解説】

上司が退職する際、どのようなメッセージを送るべきなのでしょうか。「All About」話し方・伝え方ガイドの藤田尚弓が解説します。

上司が退職する際、どのようなメッセージを送るべき?
上司が退職する際、どのようなメッセージを送るべき?
お世話になった上司が退職する場合、どのようなメッセージを送るのがよいのでしょうか。

「All About」話し方・伝え方ガイドの藤田尚弓が回答します。
 

(今回の質問)
上司が退職するのですが、どのようなメッセージを送ればよいですか?

(回答)
双方向のやりとりをしたいので、できれば対面か電話がおすすめです。それが難しい場合には、一般的な退職メッセージの構成である「感謝の言葉+今後の活躍をお祈り」に加え、ポジティブな思い出を交えて気持ちが伝わるようにしましょう。

どういうことなのか、以下で詳しく解説します。

できる限り個別に気持ちを伝えましょう

退職してしまう人へは、お別れの場でみんなと一緒に「ありがとうございました」と伝えればよいと思っている人もいるかもしれません。

しかし、退職という節目はこれまでのサポートや指導への感謝を示す貴重な機会です。退職後も良好な関係を維持するためにも重要ですし、これまで指導してもらったことを振り返ることで自己成長の機会にもなります。できるだけ個別に気持ちを伝えるようにしましょう。

あいさつの基本「お礼とお祈り」に「思い出話」をプラス!

退職のあいさつは「これまでのお礼」と「今後の活躍をお祈りする」といった構成が一般的です。しかし、こういった定型のメッセージだけでは気持ちは伝わりにくいものです。退職の日には多くの人から同じような声がけをされるので、自分と上司の間に起きた思い出、できれば上司に助けてもらった出来事を含めて話をするのがおすすめです。

短くても思い出話をすると「懐かしい」という気持ちを想起させ、幸福度をアップさせることが期待できます。そういった点から考えると、できれば対面か電話で伝えるのがよいでしょう。

メールになってしまう場合には、終始ビジネス的な言葉遣いにするのではなく、思い出のエピソードの部分では少しカジュアルな文面にするようにしてみましょう。逆に気持ちが伝わりやすくなります。少し長めの文章にするのもおすすめです。

最後に、NGメールとOKメールの例文を紹介しましょう。

●NG例
これまでのご指導、誠にありがとうございました。〇〇部長には、仕事を通じて、多くのことを学ばせていただきました。
退職後の新たなステージでのご活躍を心よりお祈りしております。今後ともご指導よろしくお願いします。

●OK例
ついに退職の日になってしまいました。
これまでのご指導、本当にありがとうござました。

〇〇部長には仕事を通じて、頑張り続ける大切さ、誠実であることの大切さを教えていただきました。
ちょっと古い話になってしまうのですが、××社との件で失敗してしまったとき、フォローに奔走してくださったこと、諦めずにやり続けろと言ってくださったことは昨日のことのように思い出されます。あのときのことを思い出すと恥ずかしくて、今もメールを書きながら顔が赤くなっているのですが。部長が助けてくれたおかげで乗りきることができました。本当に感謝しています!

チームをいつも前向きに導く部長のリーダーシップは、私だけでなく、うちの部の全員にとって大きな刺激となったはずです。常にチームのことを第一に考え、一人ひとりの成長を支援してくださったこと忘れません。

退職後の新たなステージでのご活躍を心よりお祈りしております。今後ともご指導よろしくお願いします。

 
この記事の筆者:藤田 尚弓
株式会社アップウェブ代表取締役。社会心理学領域のコミュニケーションの専門家として、企業研修や研究・執筆、早稲田大学オープンカレッジ講師、TVコメンテーターなど幅広く活動。日本社会心理学会、日本応用心理学会所属。
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