近年の純喫茶ブームから始まった固めプリン人気。さらに、2023年ごろからはブラジル生まれの固めプリン「プヂン(プジン)」が注目を集め、コンビニスイーツにもなっているほど! 「プヂン」はコンデンスミルクを使いますが、必要な材料は少なめで作り方も意外に簡単なんです。今回はコンデンスミルク『ネスレ イーグル』を使って、ネスレの公式Webサイトに掲載されている「プヂン」レシピにトライしてみました!
沖縄では「ワシミルク」の愛称で知られるコンデンスミルク『ネスレ イーグル』
「ネスカフェ」や「キットカット」でよく知られるネスレ。実はコンデンスミルクも販売していることをご存じでしたか? この『ネスレ イーグル』は特に沖縄で親しまれていて、“ワシミルク”という愛称もあるほど! 沖縄の郷土菓子・サーターアンダギーにはコンデンスミルクが使われるなど、食文化に根付いた身近な食品なんです。
コンデンスミルクは生乳や牛乳に糖分を加えて濃縮させ、トロリと粘度高く仕上げた食品のこと。『ネスレ イーグル』は滑らかな口当たりが特徴です。
参考までに、わが家の近所にあるスーパーでよく見かける赤いチューブのコンデンスミルクと比べてみました。写真では分かりにくいのですが、『ネスレ イーグル』の方がやや黄身がかった濃い色合い。ねっとりと粘りがあり、ミルク感も濃いように感じました。
いちごにかけたり、コーヒーに入れたり、ホットケーキやかき氷にかけたりと幅広い楽しみ方ができるコンデンスミルク。今回はブラジルで愛されるプリン「プヂン」を作ってみたいと思います!
固めプリンとココアスポンジ、2層スタイルの「プヂン」(エネルギー 206キロカロリー/1人分)
「プヂン」はブラジルの家庭でよく作られているという気軽なおやつ。コンデンスミルクを使ったもっちりした固め食感のプリン部分と、下に敷いたココアスポンジの2層スタイルで、ケーキのような見た目です。ネスレのレシピページを参考に、まずは材料と調理道具をそろえます。
最初に砂糖と水でカラメル作り。濃い茶色になるまで加熱し、火を止めてからお湯を加えます。鍋もカラメルも高温になっているのでかなりハネます! コンロの上ではなく、シンクの上に鍋を持っていって作業した方が安心です。
完成したカラメルは型の中へ。全体に広げておきます。続いてはプリン液作り!
計量した『ネスレ イーグル』 に、温めた牛乳を少しずつ加えて、サラサラにのばしていきます。
使う卵は3つ。しっかり溶いてから、レシピ通りに目の細かいザルで濾します。カラザや卵白の混ぜ残りがかなり取れました! これで、より滑らかな口当たりになりますね。
牛乳でのばした『ネスレ イーグル』 を卵液に流し入れたら、プリン液は完成です。
最初にカラメルを入れた型にプリン液をゆっくり注ぎ、オーブンで湯せん焼きをします。
焼き上がったら粗熱を取って、冷蔵庫でこのまま冷やします。時間はかかりますが、材料も作業工程も少ないので取り掛かりやすいですね。
プリン生地がしっかり冷えたら、いよいよ仕上げです! 型の周りにナイフですき間を入れてから、上にココアスポンジをのせて……。
お皿にひっくり返します! おお……カラメル色の表面がとても美しい仕上がり! ココアスポンジがみるみるうちにカラメルを吸い込んで、しっとりしてきました。
日本のプリンはカップサイズが多いですが、こんな風にホールサイズで作れるとテンションが上がりますね。
プリン生地はむっちり、もっちりと弾力があり、食べ応え満点。練乳のまろやかな甘味がいいですね。下に敷いたココアスポンジは、ほろ苦いカラメルがジュワっとしみこんだ部分と、ふわふわのままになっている部分があり、それぞれ違う食感や味わいが楽しめます。
プヂンはホールタイプで、プリン好きにはたまらない大きさ。しかし今回は一度に食べきれなかったので、筆者はこんな風に冷蔵庫にしまいました。中央に短くカットした竹串を刺して、ラップでふんわりと包んでいます。こうすると、プリンの表面がくっつくことなく保存できますよ。
ネスレの公式Webサイト「ネスレ バランスレシピ」には、今回のプヂンのほかにも「いちごプリン」や「キャラメル」など、さまざまなレシピが掲載されています。おうちで楽しむバレンタイン・スイーツとしても良さそうですね。ぜひ作ってみてはいかがでしょうか。購入の際は各種スーパーのオンラインストアや、大手ECショッピングモールなどで検索してみてくださいね。
この記事の筆者:田窪 綾 プロフィール
調理師免許を持つフリーライター。約8年間のレストラン・キッチン勤務経験を生かし、食分野を主軸に活動中。飲食店&新商品取材、オーナーインタビュー、グルメコラムを中心に、「ツギノジダイ」「近代食堂」など複数メディアで執筆を行う。