コンセンサスの意味とは? ビジネスにおける使い方や例文、英語表現を解説

「コンセンサス」とは英語の「consensus」に由来し「合意」や「意見の一致」を意味します。今回は、コンセンサスの意味、ビジネスでの活用方法、関連する表現についてフリーアナウンサーの酒井千佳が詳しく解説します。

コンセンサスの意味とは?ビジネスにおける使い方や例文、英語表現を解説
コンセンサスの意味とは? ビジネスにおける使い方や例文、英語表現を解説

「コンセンサス」という用語は、ビジネスシーンで頻繁に使われますが、正確な意味や使い方を深く理解している人は少ないかもしれません。コンセンサスとは英語の「consensus」に由来し「合意」や「意見の一致」を意味します。

今回は、コンセンサスの意味、ビジネスでの活用方法、関連する表現についてフリーアナウンサーの酒井千佳が詳しく解説します。

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<目次>
コンセンサスの意味
ビジネスシーンにおけるコンセンサスの意味
コンセンサスを使った例文
コンセンサスの類語・言い換え表現
コンセンサスの対義語
株式や投資におけるコンセンサスの使い方
まとめ

コンセンサスの意味

「コンセンサス」という言葉は、主に「合意」という意味で使われる用語です。ビジネスやチームワークで、みんなの意見や考えが1つになるプロセス、またはその結果のことを指します。

これは、ただ決めるだけでなく、全員が納得して積極的に参加、コミットすることで、より強い効果を発揮します。そうすることで、プロジェクトや決定に対して全員が支持し、協力するようになり、結果としてより良い成果を生み出すことが多いです。

・英単語としての「consensus」の意味
英語で「consensus」とは、「一致した意見」や「グループ内での合意」という意味です。ビジネスの世界では、意思決定の際に全員が受け入れ可能な意見や決定に到達する状態を指します。ただ多数決で決めるのではなく、全員の意見を大切にし、調和を生むプロセスを重視しています。

・日本語でのコンセンサスの意味
日本語での「コンセンサス」は、チームや組織内での意見の一致や、共通の理解という意味です。特に日本のビジネス文化では、意思決定前に多様な意見を取り入れ、全員が納得する解決策を見つけることが大切とされています。このプロセスは、関係者間の信頼関係を築き、その後の業務のスムーズな進行を助けます。

ビジネスシーンにおけるコンセンサスの意味

コンセンサスは、ビジネスシーンにおいて重要な概念です。英語で「consensus」というこの用語は、一般的には「合意」や「同意」と訳されますが、ビジネスシーンではもっと広い意味を持ちます。ここでは、ビジネスでのコンセンサスの具体的な意味とその重要性について掘り下げてみましょう。

・(1)根回し・事前交渉する
ビジネスの場における「根回し」や「事前交渉」は、コンセンサスの基礎です。これは、公式な会議や決定の場に先立って、関係者や意思決定者と個別に話し合い、意見や立場を理解し合うプロセスを指します。この段階では、互いの意見の違いを認識し、共通の基盤を見つけ出すことが重要です。根回しや事前交渉によって、最終的な会議や決定の場でスムーズな合意形成が行われる土台が作られます。

・(2)複数人からの合意や同意を得る
ビジネスにおいて、複数人のステークホルダーが関与する場合が多いです。コンセンサスを得るということは、これらの関係者全員からの合意や同意を得ることを意味します。これは、単に多数決で決定を下すのではなく、各関係者の意見や懸念を適切に取り扱い、共通の解決策や方向性に合意するプロセスです。この段階では、オープンなコミュニケーションと相互理解が重要です。

・(3)特定の集団からの合意や同意を得る
特定のプロジェクトや意思決定においては、特定の集団からの合意や同意を得る必要があります。これは、その集団の特性や目的に合わせたアプローチが求められる場合が多いです。例えば、経営陣、部門のチーム、またはプロジェクトのステークホルダーが該当します。このプロセスでは、集団のダイナミクスや個々の利害を理解し、それらのバランスを考えながら合意に向けて動く必要があります。

コンセンサスを使った例文

コンセンサスは、ビジネスの場面でよく使用される重要な用語です。ここでは、コンセンサスをどのように使うか、具体的な使用例を挙げながら説明します。

・(1)コンセンサスを得る
「コンセンサスを得る」という表現は、あるアイデアや提案に対して、関連する全員の同意や合意を集めることを意味します。これは、特に意思決定プロセスにおいて重要です。使用例は以下の通りです。

【例文】
 「新しいプロジェクトを開始する前に、チーム全員のコンセンサスを得ることが重要です。これにより、計画の実行に際して、全員が一致団結して取り組むことができます」

・(2)コンセンサスを取る
「コンセンサスを取る」とは、意見を集めて一般的な意見や合意を形成するプロセスを指します。これは、特に会議や討議でよく用いられる表現です。使用例は以下の通りです。

【例文】
 「次の戦略について、部門間でコンセンサスを取り、最適な方向性を決定しましょう」

・(3)コンセンサスを図る
「コンセンサスを図る」とは、意見の調和を試み、共通の理解や合意に達することを目指す行為のことを指します。これは、チーム内の意見の分裂を避けるために特に有効な方法です。使用例は以下の通りです。

【例文】
 「プロジェクトの目標について、チーム内で意見が分かれているため、コンセンサスを図るためのミーティングを開催しました。この会議を通じて、全員が同じ方向を向いて前進することができました」

コンセンサスの類語・言い換え表現

ビジネスやチームワークの文脈で使われる「コンセンサス」という言葉は、多くの場合で集団の合意や同意を指します。この用語にはいくつかの類義語や言い換え表現が存在し、それぞれ独自のニュアンスを持っています。

・類義語(1)合意を得る
「合意を得る」という表現は、「コンセンサス」の直接的な類義語です。これは、グループ内の全員が特定の提案や計画について同意する状態を指し、ビジネス交渉やプロジェクト管理で使用されます。例えば、チームが新しい戦略について「合意を得る」ことは、その計画の成功に不可欠です。

・類義語(2)承諾を得る
「承諾を得る」という言葉もまた「コンセンサス」の類義語に挙げられます。この場合、重点は個々のメンバーの承認や同意の取得にあり、それによってグループ全体の決定が形成されます。これは、特に権限や責任が分散している組織で見られるプロセスです。

・類義語(3)共通認識を持つ
「共通認識を持つ」という言葉は「コンセンサス」に似た意味を持ちますが、より広い意味合いを含んでいます。ここでは、単に合意に達するだけでなく、グループメンバーが特定の問題や計画に対して共通の理解や認識を共有することを指します。これは、深いコミュニケーションと共感が必要な状況において特に重要です。

・類義語(4)根回しをする
「根回しをする」という表現は「コンセンサス」を形成する過程の一部を指します。これは、事前に意見を聞いたり、支持を集めたりすることで、正式な会議や討議の前に暗黙のうちに合意に達するプロセスを意味します。日本のビジネス文化では一般的な手法です。

・類義語(5)意気投合する
「意気投合する」という言葉は、より自発的な形の「コンセンサス」を示しています。人々が自然に同じ意見や感情を共有する状態を表し、友情やパートナーシップの形成に関連して使われます。ビジネスシーンでは、チームのモチベーションや結束力を強化する重要な要素です。

コンセンサスの対義語

コンセンサスとは、多数の人々の意見や合意に基づく決定過程を指します。このプロセスでは、参加者の声を大切にしながら、さまざまな議論を経て最終的な結論に達します。しかし、このコンセンサスには対義語も存在するので詳しく見ていきましょう。

・対義語(1)独断
「独断」とは、個人の意見や判断のみで決定をすることです。この方法では、他者の意見は考慮せず、決定権を持つ個人が自分の考えだけで決めます。ビジネスにおいては、独断的な決定は迅速な結論をもたらす一方で、チームの意見を無視することで、やる気の低下や意思決定の問題を生じさせるリスクがあります。

・対義語(2)ディセンサス(disensus)
「ディセンサス」は、意見が分かれ、合意に至らない状態を示す用語です。グループ内で異なる意見が対立すると、意思決定が難しくなり、混乱や遅延が生じます。しかし、この意見の衝突は新しいアイデアの創出や問題への深い理解を促すこともあるので、悪いことばかりではありません。

株式や投資におけるコンセンサスの使い方

株式や投資の世界では「コンセンサス」という言葉が使われることもあります。ここでは、その具体的な使用方法について詳しく解説します。

・市場コンセンサス
「市場コンセンサス」とは、株式市場や金融市場での一般的な見解や期待のことを指す用語です。これは、投資家やアナリストが特定の企業や市場全体に対して持つ共通の意見を示します。例えば、多数のアナリストがある企業の株価の上昇を予想していれば、その企業には市場コンセンサスが形成されていると言えます。

・コンセンサス予想
「コンセンサス予想」は、アナリストたちが出す企業の収益や業績の予測の平均値です。これは、企業が四半期ごとに報告する業績に先立ち、市場がどのような期待を抱いているかを表す重要な指標です。例えば、多くのアナリストが企業の収益が予想を超えると見込んでいる場合、実際の業績発表前に株価が上がることがあります。

・コンセンサスアルゴリズム
「コンセンサスアルゴリズム」は、分散型ネットワークやブロックチェーン技術で、参加者間の合意形成を助ける方法です。株式市場や投資以外にも応用されていますが、特にデジタル通貨やブロックチェーンベースのアプリケーションで重要な役割を果たします。このアルゴリズムは、ネットワーク上の取引の正確性や一貫性を保証します。

・コンセンサスレーティング
「コンセンサスレーティング」は、株式アナリストが特定の株に与える平均的な評価です。これは「買い」「保持」「売り」の評価を集計したもので、投資家が株に対する市場の一般的な見解を把握するのに役立ちます。例えば、ほとんどのアナリストが「買い」と評価している株は、市場から高い評価を受けていると考えられます。

まとめ

「コンセンサス」は、単なる合意以上の大切なビジネス用語です。これは、皆の意見が一致するプロセスを指し、ビジネスでは特に重要です。事前に意見を聞き、全員が納得する決定を目指す「根回し」など、効果的な意思決定やチームワークのために欠かせません。

また、株式や投資の分野では、市場の動向を表す指標として使われます。コンセンサスを理解し、上手に使うことで、ビジネスの成果を高めることができるので、しっかり理解しておきましょう。

■執筆者プロフィール
酒井千佳
酒井 千佳(さかい ちか)
フリーキャスター、気象予報士、保育士。
京都大学 工学部建築学科卒業。北陸放送アナウンサー、テレビ大阪アナウンサーを経て2012年よりフリーキャスターに。NHK「おはよう日本」、フジテレビ「Live news it」、読売テレビ「ミヤネ屋」などで気象キャスターを務めた。現在は株式会社トウキト代表として陶芸の普及に努めているほか、2歳からの空の教室「そらり」を主宰、子どもの防災教育にも携わっている。
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