35歳女性、プログラマーで年収350万円。両親が「女の子の一人暮らし」を反対し、実家暮らしを続けるワケ

All About ニュース編集部は、現在実家暮らしをしている人を対象に、毎月の生活費や貯金額に関するアンケート調査を実施。本記事では兵庫県神戸市在住・35歳女性のエピソードを紹介します。

兵庫県神戸市在住・35歳女性のエピソード
兵庫県神戸市在住・35歳女性のエピソード
1人暮らしを選ぶ人もいれば、実家に暮らし続けることを選ぶ人もいます。その理由は人によってさまざま。両親からの希望で実家での生活を続ける人もいます。

All About ニュース編集部は、2023年9月11日~10月9日の期間、現在実家暮らしをしている人を対象にアンケート調査を実施。毎月の生活費や貯金額、実家暮らしをしている理由などを聞きました。

今回は、兵庫県神戸市在住・35歳女性のエピソードを紹介します。

回答者のプロフィール&実家の状況

回答者本人:35歳女性
在住:兵庫県神戸市
同居人数:両親、自分
世帯年収:父親1800万円、自分350万円
実家の間取り:一軒家9LDK
職業:プログラマー

生活費や貯金額は?

実家に入れている生活費:3万円
交際費:2万円
毎月のお小遣い:10万円
毎月の貯金額:5万円
貯金総額:300万円

総務省統計局が発表した「家計調査報告書 家計収支編(2021年)」によると、35〜59歳女性の1カ月の平均消費支出は16万4749円です。そのうち、住居費の平均は2万5360円ですが、家賃などは地域や条件によって差が出てくるので、住居費を除いた14万円程度が回答者の属性に近い平均生活費ということになります。

回答者に、実家を出る予定について聞くと、「どちらともいえない」とし、「年齢的に実家を出て一人暮らしをしたいけど、両親のことも心配だから離れたくないような気もしている」と回答しました。

「両親が女の子の一人暮らしというものに対して元々反対していた」

現在、実家暮らしをしている理由は「両親が女の子の一人暮らしというものに対して元々反対していたため」と回答。自身の意思ではなく、両親からの希望で実家暮らしを続けていると話しました。

しかし、「家を出たいと思ったこともあるけど、実家から職場も通えるしわざわざ一人暮らしをする意味も感じなく、実家にいた方が貯金もできるためずっと実家暮らしのまま過ごしています」とも話し、現在の生活を前向きに捉えているようです。

実家暮らしでは将来の貯蓄もでき、両親と回答者にとって互いに有益なものであることを教えてくれました。

「ありがたいことに両親からも何も言われない」

一方で、実家暮らしでの苦労について聞くと「特にはない」としつつ「友人と急遽夜ご飯を食べることになったときに連絡をするのが煩わしかったり、何時に帰るといちいち連絡をすることが面倒だと思ったことはあります」と話し、多少のストレスがあることを明かしました。

また、「一人になりたいときもたまにあるからそんなときに親に話しかけられてイライラしたときに少し苦労を感じます」と、共同生活ならではの苦悩も抱えているようです。

経済的な事情についても特に困ったことがないようで、「ありがたいことに両親からも何も言われないから一人暮らしの人より自由に使えるし貯金もできていいと思う」といい、将来の貯蓄だけでなく現在も自由に使えていることを明かしました。

実家暮らしをすること自体にストレスをあまり感じておらず、金銭的な面でも貯蓄や節約ができているため、実家暮らしの恩恵を最大限に受けていることがうかがえます。

※回答者のコメントは原文ママです

この記事の筆者:鎌田 弘 プロフィール
ニュース記事を中心に執筆中のライター。IT企業のメディア担当を経て現在に至る。All AboutおよびAll About ニュースでのライター歴は2年。
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