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“慶應出身”の頭脳で分析し尽くした「ハイセンス漫才コンビ」
まず、令和ロマンのプロフィールを紹介します。「高比良くるま(※高ははしごだか)」さん、「松井ケムリ」さんからなり、大学在学時の2015年に結成。慶應義塾大学のお笑いサークル出身で、東京NSCでは23期生となります。元々は「魔人無骨」というコンビ名で活動し、2019年4月1日から「令和ロマン」へと改名しています。 既に輝かしい経歴を誇っており、「NSC大ライブTOKYO 2018」で優勝したことでNSC東京校の首席を獲得。劇場でも早くから活躍を続け、『M-1グランプリ2018』(同)では、魔人無骨としてGYAO!ワイルドカード枠で準決勝に駒を進めて話題を集めました。さらに快進撃は続き、2020年に芸歴3年目で「NHK新人お笑い大賞」で優勝。「ABCお笑いグランプリ」では、2022年、2023年で準優勝となり、賞レースにおいて圧倒的な強さを見せています。 漫才の特徴は、くるまさんが独特なワードセンスでボケまくり、ケムリさんが的確なツッコミをこれでもかと浴びせ続けるスタイル。2人とも言葉選びのセンスが良く、漫才の中ではケムリさんが設定を説明しながらボケを繰り広げる場合も。ネタの素材は時事ネタから誰もが知るキャラクターなど多種多様で、「恋愛リアリティーショー」や「back number」など独特なものも披露しています。
また、くるまさんはM-1を中心とする賞レースの分析も徹底的に行い、ネタの傾向から会場の特性まで考えながら漫才を行っていることをインタビューで明かしています。慶應義塾大学に入学した頭脳をフル活用し、計算されたネタと研究によって『M-1グランプリ2023』でも万全の漫才を披露することでしょう。
並み居る強豪がいる中でも、令和ロマンを優勝候補に上げる理由が、この真摯(しんし)すぎる漫才への情熱にあります。
芸人にとって「M-1決勝」は“ブレークへの登竜門”?
さて、『M-1グランプリ2023』で大躍進が期待される令和ロマンですが、順位に限らず番組出演でかなりのブレークが予想されます。数ある賞レースの中でも知名度が最も高く、これまで優勝したコンビはほとんどがテレビや劇場で大ブレークしています。また、過去には優勝コンビ以外にも、『M-1グランプリ』の決勝進出でチャンスをつかみ、ブレークした芸人は多数存在。2004年準優勝の南海キャンディーズ、敗者復活から大番狂わせを演じたオードリー、その他にも2017年〜2019年のファイナリストで2019年に準優勝したかまいたちなど多くの芸人がブレークしています。最近でも、2021年の準優勝コンビで、ファイナリスト常連のオズワルドが、各バラエティ番組で大活躍です。 注目度が高い賞レースで、多くのテレビ局のプロデュサーやスタッフが見ている番組だけあり、決勝に進出しただけで年末年始のテレビ出演は激増。そこで結果が出せれば、たとえ優勝には届かなくても一躍ブレークの可能性が。夢がある『M-1グランプリ』で、令和ロマンはチャンスさえつかめば、大人気になる可能性を秘めています。