ラーメンの「天地返し」って何のこと? 二郎ファンが行う「儀式」の正体とは【ラーメン評論家が解説】

「意外と知らないラーメン用語」の意味を、ラーメンデータバンクの取締役会長であり、自称「日本一ラーメンを食べた男」として多くのメディアに出演している大崎裕史が解説します。今回取り上げる用語は「天地返し」です。

国民食といっても過言ではないほど、日本中で愛される料理・ラーメン。日常的に食べている人も多いのではないでしょうか。
「天地返し」って何?
「天地返し」って何?
しかし一方で、ラーメンにまつわる用語の意味まで正しく理解できている人はそれほど多くないかもしれません。そんな「意外と知らないラーメン用語」の意味を、ラーメンデータバンクの取締役会長であり、自称「日本一ラーメンを食べた男」として多くのメディアに出演している大崎裕史が解説します。

今回取り上げるラーメン用語は「天地返し」です。

「天地返し」ってどういう意味?

「天地返し」という言葉を知っているか、500人に調査した結果
「天地返し」という言葉を知っているか
All About ニュース編集部は、全国の10~70代の男女500人に「天地返し」という言葉を知っているか調査を実施。その結果、「知っている」と回答した人が49%、「知らない」と回答した人が51%という結果となりました。およそ半分の人がこの言葉を知っているようです。

「知らない」と回答した人にどんな意味だと思うか聞いてみたところ、「激しめのお湯切り」(30代女性/東京都)、「提供されたラーメンを、食べる前に一度底から大きく混ぜること」(30代女性/兵庫県)といった回答が集まりました。この中に正解の意味はあるのでしょうか?

天地返しは「二郎系ラーメンで麺と野菜の場所を入れ替えること」

「天地返し」とは、「二郎系ラーメンで麺と野菜の場所を入れ替えること」です。二郎系を食べ慣れた人は最初に「天地返し」をするのが一つの儀式になっています。

二郎系のラーメンを頼んだとき、野菜が山盛りでスープに浸っていない場合があります。そのまま食べ進んでもよいのですが、スープに浸っていないために野菜の味が薄かったり、まばらになってしまっていることも多いです。その際に、麺と野菜の場所を入れ替えることを「天地返し」と呼ぶのです。「天(野菜)」と「地(麺)」を入れ替えるので天地返しと呼んでいます。

「天地返し」の効果は野菜に味をつけるだけじゃない?

「天地返し」の効果は野菜をスープに浸して味を付けるだけではありません。野菜ばかり食べているうちに麺がスープを吸って伸びてしまうことを少しでも解消する効果もあるのです。慣れないうちは野菜をこぼしてしまいますが、慣れてくれば麺を重しにして野菜をウマくスープに沈めることができるようになります。

また、「天地返し」で「豚」(二郎系ラーメンにおけるチャーシューの呼び方)を「天」と「地」のどちらに置くかは店によって、あるいは個人の好みによって変わります。味が濃いめの豚の場合はスープ側(下の方=地)に置いて味を少しスープで薄めたり、冷めたチャーシューを温めて食べたい場合にスープに浸すなど、さまざまな方法がとられているようです。
     
この記事の筆者:大崎 裕史
株式会社ラーメンデータバンク取締役会長。28,500杯(2023年11月末現在)を食破した自称「日本一ラーメンを食べた男」として、メディアで幅広く活動中。
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