All About ニュース編集部は、2023年9月11日~10月9日の期間、現在実家暮らしをしている人を対象にアンケート調査を実施。毎月の生活費や貯金額、実家暮らしをしている理由などを聞きました。
今回は、長野県上田市在住・31歳女性のエピソードを紹介します。
回答者のプロフィール&実家の状況
回答者本人:31歳女性在住:長野県上田市
同居人数:両親、自分
世帯年収:両親800万円
実家の間取り:2LDK
職業:パート
生活費や貯金額は?
実家に入れている生活費:0円交際費:4000円
毎月のお小遣い:2万円
毎月の貯金額:5000円
貯金総額:30万円
総務省統計局が発表した「家計調査報告書 家計収支編(2021年)」によると、34歳以下女性の1カ月の平均消費支出は16万3767円です。そのうち、住居費の平均は3万8400円ですが、家賃などは地域や条件によって差が出てくるので、住居費を除いた12万円程度が回答者の属性に近い平均生活費ということになります。
回答者に、実家を出る予定について聞くと「32歳くらいには家を出る」と回答。
また、恋愛や結婚願望については「どちらともいえない」とし、「お付き合いとかそういうことは今は考えていない」と話しました。
経済的に苦しいだけでなく、精神的にも参ったので実家へ
現在、なぜ実家暮らしを選択しているのかを尋ねると「一人暮らしをしていたが精神的に参ってしまい、一度地元に戻ろうと思ったから」と回答。「愛犬もいたので癒やしが欲しかったから」とも続けており、両親と愛犬と実家生活を過ごすことで精神的な回復をはかっているようです。
また、「経済的にも苦しくなってしまったため一時的に実家暮らしを選んだ。いつかはまた一人暮らしを再開したいと思っている」とも語っています。
精神的、経済的な理由で実家へ戻ったものの、両方ともに解決のめどがたてば再び1人暮らしを行いたいとのことです。
「生活音や人がいると少ししんどいと感じる」
一方で、実家暮らしでの苦悩については「仕事に関することを言われたり、嫌味のようなことを言われることが少しつらい」と話しています。「両親と性格的に合わないと感じることがあったり感覚過敏なところがあるので、生活音や人がいると少ししんどいと感じることが多くなった」と、共同生活ならではの悩みを明かしました。
健康面での問題があり実家へ戻っている回答者にとっては、他の人がささいだと感じることも敏感になっているようです。そのため、家族とはいえど一緒に生活することに苦悩を覚えるときがある、と感じているようです。
また、実家暮らしをする上でのお金に関する悩みについては、「やはり食事や暮らしていく上で必要なお金を出してもらっている部分があるので負い目のようなものを感じているし、そういうところが悩みではある」と胸の内を打ち明けました。
※回答者のコメントは原文ママです
この記事の筆者:鎌田 弘 プロフィール
ニュース記事を中心に執筆中のライター。IT企業のメディア担当を経て現在に至る。All AboutおよびAll About ニュースでのライター歴は2年。