この記事では、メルカリを使うメリットについて「All About」フリマアプリ・ネットオークションガイドの川崎さちえが解説していきます。
(今回の質問)
メルカリはほかのフリマアプリと比較すると、手数料も送料も高め。それでもメルカリを使うメリットは何でしょうか?
(回答)
メルカリの最大の魅力は圧倒的な市場規模です。購入側はメルカードを持っていると、ポイント還元率も上がります。メリットは、使うタイミングや売買したい商品によって異なることもあります。
以下で詳しく解説していきます。
最大の魅力は圧倒的な市場規模
メルカリの最大の魅力は、何といっても圧倒的な市場規模です。2022年11月の時点では、累計利用者数が約4800万人。月間のユーザー数は2075万人を超えています。さらに累計出品数が30億品を超えるなど、とても充実している市場であることが分かります。2023年はさらにユーザー数や出品数が増えていて、メルカリの規模はどんどん大きくなっていくでしょう。
市場規模が大きいと、出品したときに購入されやすい、欲しい物が見つけやすいという、出品者と購入者両方のメリットを満たしてくれます。ほかのフリマアプリに出品をしても売れない物が、メルカリでは売れるということも少なくありません。
逆に、ほかで探しても見つからない物が、メルカリにはあるということも多いです。全ての商品で言えるわけではありませんが、そのような傾向があるのです。
メルカリの売上金をメルカードの支払いに使える
また、売上金が入った時点で、使った分を支払っていくこともできます。つまりクレジットカードで買っても、金融機関からの引き落とし以外の方法で支払いができるのです。それに支払いは翌月の都合の良いタイミングを選べるので、売上金が入るのを待つこともできます。
正直、送料の面でメルカリにメリットはあまりない
出品者が気になる送料については、メルカリにはあまりメリットはありません。Yahoo!フリマ(旧PayPayフリマ)や楽天ラクマと比べると、むしろ送料が高い場合もあります。金額にすると数十円単位での違いですが、送料に敏感なユーザーにとっては、金額だけで見るとメルカリのメリットは感じられないと思います。
手数料が50%還元されることもある
メルカリの販売手数料は10%で、ほかのフリマアプリよりも高く設定されています。ラクマの手数料は変動型で4.5〜10%の間で動きますし、Yahoo!フリマ(旧PayPayフリマ)は5%です。商品の販売価格が高くなると販売手数料が重くのしかかりますが、メルカリでは月に2回ほど手数料がポイントで戻ってくるキャンペーンが行われます。毎月8日と第3日曜日です(第3日曜日に関しては、全てのユーザーではない可能性があります)。
エントリーをした後、商品を出品して1週間以内に売れると販売手数料が50%還元されます。上限は3000ポイントです。このようなキャンペーンを利用すれば、販売手数料を下げることも可能です。
メルカリを利用するメリットは、やはり規模の大きさにあると思います。売りやすく買いやすいので、結果的に使いやすいと感じる人が多いのではないでしょうか。
この記事の筆者:川崎 さちえ
ネットオークション歴19年、フリマアプリ歴9年。NHK『あさイチ』をはじめとした多数の情報番組に出演し、経験に基づいた実践型のフリマアプリやオークションの魅力を伝えている。