20代で転職は早すぎる? 気を付けるべき“3つのポイント”とは【転職のプロが解説】

20代での転職は早すぎのでしょうか? 転職サイト『type』編集長の三ツ橋りさが回答します。

20代で転職は早すぎる?
20代で転職は早すぎる?
転職やキャリアに関する悩みや疑問について、ひとつ上を目指す人の転職サイト『type』編集長の三ツ橋りさが回答します。今回のテーマは「20代の転職」についてです。
 

(質問)
20代で転職したいのですが、早すぎるでしょうか。経験が浅いと、うまくいかないのではないかと不安です。また20代で転職するときに気を付けるべきポイントは何ですか。

 

(回答)
20代の転職が早すぎるということはないと思います。ただ、(1)転職後のビジョン、(2)転職に踏み切る前にできることに目を向ける、(3)現職での実績、の3点が必要になるので要注意です。


どういうことなのか、以下で解説します。

前職のスタイルに染まり切っていない20代を求める企業が多い

「最低でも3年は働くべき」という意見をよく耳にしますが、厚生労働省が2023年10月に発表したデータによれば、2020年卒業の新卒就職者における3年以内の離職率は、高卒で37.0%(前年度と比較して1.1ポイント上昇)、大卒で32.3%(同0.8ポイント上昇)となっており、多くの人が20代で新しい仕事に挑戦している現状が見て取れます。
 
令和2年3月新規学卒就職者の離職率
令和2年3月新規学卒就職者の離職率(画像出典:厚生労働省公式Webサイトより)
業界や業種にもよりますが、多くの企業では日本型の終身雇用制度が終わりを迎えつつあり、キャリアアップや理想の働き方を求めて転職することが当たり前の時代になっているといえるでしょう。また、自身のキャリアパスが明確な人にとっては、20代で早期に転職することで、希望するキャリアを早くスタートできるという大きなメリットがあります。

一方企業にとっても、自社の仕事の進め方や組織風土など独自のスタイルを身に付けるには、前職のスタイルに染まり切っていない、就業経験の浅い20代が適していると考える企業が多いです。特にベンチャーなどの新興企業では、上層部が若いため、組織構造上さらに若い人材を求める傾向が強くあります。結果として、20代を積極的に採用したいと考える企業は少なくありません。

20代の転職で気を付けるべき3つのポイント

チャンスが多い20代ではありますが、気を付けるべきポイントがいくつかあります。

1つ目は、「転職後のビジョンを明確に持つ」こと。これは年齢を問わず言えることですが、転職先でどんな仕事をしてどんな経験を積みたいのか、数年後の自分像を明確に持っていないと、目的なく転職を繰り返すことになってしまいます。

2つ目は、「転職に踏み切る前にできることに目を向ける」ことです。これは、自身の転職理由になった事象に対して、解決するためのアクションができたかどうかを、企業が選考時に注視するためです。業務量が多すぎるのであれば、上司に相談し業務量を調整してもらったか、チャレンジしてみたい業務が他にあれば異動願いを出したのかなど、解決するための行動をきちんとしているのかが見られています。転職を決断する前に、まずは現職で根本原因の解決のために行動することが重要です。

3つ目は、「現職での実績」があること。分かりやすい成果を上げているのが理想的ですが、全員が当てはまるわけではないと思います。その場合も安心してください。特に20代の転職であれば、多くの企業が最終的な成果だけでなく、その過程における思考や行動も評価しています。そのため、与えられたミッションが何で、それを達成するためにどう考え、自分なりにどのような工夫をしたのかをきちんと伝えられるようにしておくといいでしょう。

以上のように、20代での転職が早すぎるということはありません。中途採用ならではの要点をふまえ、自身を適切にアピールし、ぜひ現職以上に活躍できる新たな職場を見つけてください。

この記事の筆者:三ツ橋 りさ
2006年4月、株式会社キャリアデザインセンターに入社。転職情報誌『Womantype』の編集を経て、転職サイト『女の転職@type(現・女の転職type)』のUI/UX改善やサイトリニューアルなどに従事。13年04月~15年12月まで『女の転職@type(現・女の転職type)』の編集長に就任。産育休を経て16年11月より転職サイト『@type(現・type)』の編集長として復職。19年10月より2度目の産育休を取得し、21年5月に復職。21年6月からtype編集長に就任し現在に至る

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