サンリオのYouTubeチャンネルが11月1日、動画を投稿。この動画内容などを巡り、物議を醸しています。
サンリオ社長が動画に登場
同チャンネルは、1日に誕生日と50周年を迎えたハローキティ(以下、キティ)を祝う、『ハローキティお祝い大作戦【11月1日は誰のバースデー?】』と題した動画を公開。シナモロールやマイメロディなど同社の人気キャラクターが登場し、誕生日を迎えたキャラクターの性格をカメラに向かってコメント。「11月1日生まれの 優しいあのコといえば…」と、扉の向こうから最初に登場したのは、キティと双子で妹のミミィでした。
非難の理由となったのはこの次のシーン。ミミィに続き、キティが登場かと思いきや……。登場したのはスーツ姿の同社代表取締役社長である辻朋邦氏でした。実は辻氏も同日が誕生日だとか。「わぁ! みんな、ありがとう。私のお誕生日覚えていてくれたんだね!」と話しています。この後に登場したのが、キティでした。なお、キティの登場が遅れた理由は「ふたりによろこんで欲しくて ケーキを作ってたら遅くなっちゃった!」そうです。
「経営者としてのセンス0」相次ぐ非難の声
この演出・構成にコメント欄は大荒れ。「経営者としてのセンス0」「交代するべきは社長」「これは酷い」「もう私物化の極み」「一体何を見せられてるんだ」など、非難の声が殺到。
中には、「動画自体には何の違和感も嫌悪感もありませんでした」「社長もお誕生日おめでとう」という声もチラホラ上がったものの、「グッズの購入もピューロランドの来園も控えます、今まで思い出をたくさんありがとうございました」「サンリオキャラクターの商品もう二度と買いたくない」と、まさに「この動画誰得ですか?」という状況に。
声優交代の連絡方法やYouTube動画全削除にも怒りが
ファンの怒りはこれだけではありません。同日、33年間キティの声優を務めた林原めぐみさんが、自身のブログで「卒業」を発表。「最初キティちゃんの事務所(笑)(YouTube上でキティはサンリオさんを事務所と呼んでいました)からほぼ決定事項として1枚のお手紙でお知らせを頂き、あまりに突然の事に何事????と正直、戸惑いました」と吐露。しかし、その後担当者より説明を受け、「至極当然の事と受け止めました」ともつづっています。この声優交代の連絡方法や、YouTubeチャンネル「HELLO KITTY / ハローキティ【Sanrio Official】」で、1日以前の動画を全削除されたことにもファンらは憤慨。
「声優交代するにしてもドライすぎる対応」「キャラクターに対する扱いが雑」「世界観大切にしてキティちゃんの声を『声変わり』とするスタンスを取っておいて、その世界観に生身の背広着た社長が出てくるっておかしくない?」など、動画の企画内容だけでなく、同社と辻氏への批判が広がることに。本件について、同社は8日記事執筆現在、一切のコメントを控えています。一連の流れを受け、サンリオ離れをしたファンは、少なくなさそうです。