46歳無職女性、総貯金額10万円、両親と実家暮らし。就活するも「条件」が合わず辞退・不採用続きで…

All About ニュース編集部は、現在実家暮らしをしている人を対象に、毎月の生活費や貯金額に関するアンケート調査を実施。本記事では大分県豊後高田市在住・46歳女性のエピソードを紹介します。

実家暮らし
大分県豊後高田市在住・46歳女性のエピソード
1人暮らしではなく、実家を生活の拠点にしている人はどのような理由があるのでしょうか。親の介護や職場へのアクセス、自身の経済的事情など、さまざまな背景が考えられます。

All About ニュース編集部は、2023年9月11日~10月9日の期間、現在実家暮らしをしている人を対象にアンケート調査を実施。毎月の生活費や貯金額、実家暮らしをしている理由などを聞きました。

今回は、大分県豊後高田市在住・46歳女性のエピソードを紹介します。
 

回答者のプロフィール&実家の状況

回答者本人:46歳女性
在住:大分県豊後高田市
同居人数:両親、自分
世帯年収:父親100万円、自分0円
実家の間取り:1軒家3LDK
職業:無職
 

生活費や貯金額は? 

実家に入れている生活費:なし
交際費:0円
毎月のお小遣い:0円
毎月の貯金額:0円
貯金総額:10万円

総務省統計局が発表した「家計調査報告書 家計収支編(2021年)」によると、35〜59歳女性の1カ月の平均消費支出は16万4749円です。そのうち、住居費の平均は2万5360円ですが、家賃などは地域や条件によって差が出てくるので、住居費を除いた14万円程度が回答者の属性に近い平均生活費ということになります。

回答者に、実家を出る予定について聞くと「どちらともいえない」とし、「お給料の良い仕事に就けたら一人暮らしをしたいです」と回答。

また、恋愛や結婚願望については「ある」とし、「寂しいから」と話しました。
 

職を探すも、募集要項と契約条件が異なっており辞退

現在、実家暮らしを選択している理由は経済的な理由であると告白する回答者。

「年度末に派遣の契約が終了し、知人に新しい仕事を紹介してもらう予定になっていたのですが、いざ受けるとなると事前に聞いていた契約条件とは全く違っていたため、こちらから断りました」と、現状を説明してくれました。

また、その後も「何社か受けたのですが、面接時に仕事の条件を詳しく確認したところ、募集要項と条件が異なっていてこちらから辞退したり、また別会社では不採用になったりしました」と、職探しを続けている旨も打ち明けています。
 

「今は無職で実家にお金を入れられてないです」

一方で、実家暮らしで苦労しているのは「両親が高齢のため、家事はほとんど自分がしています」と回答。

「3月までは働いていたため、働きながら家事をこなし、仕事と家のストレスと疲れで体調を崩しました。両親も大切ですが、自分の人生や体調も大切なので、仕事が決まったら一人暮らしをして定期的に実家に帰りサポートしようと思っています」と続けています。

また、実家暮らしをする上でお金に関する悩みについては「今は無職で実家にお金を入れられてないです。本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです」と、残念な気持ちをあらわにしながら、「仕事が決まったら、もし一人暮らしをしたとしても、おいしいものを買ってあげたり、病院に連れて行ったりしてサポートしていきたいです」と語りました。

両親はもちろんのことながら、自身の体調にも気を配るよう努めている回答者。経済的な面では引け目を感じているなかでも、両者をうまく両立するための将来的な目標を掲げ実現に取り組んでいるようです。


※回答者のコメントは原文ママです

この記事の筆者:鎌田 弘 プロフィール
ニュース記事を中心に執筆中のライター。IT企業のメディア担当を経て現在に至る。All AboutおよびAll About ニュースでのライター歴は2年。
 
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