All About ニュース編集部は、2023年9月11~14日の期間、現在実家暮らしをしている人を対象にアンケート調査を実施。毎月の生活費や貯金額、実家暮らしをしている理由などを聞きました。
今回は、広島県広島市在住・31歳女性のエピソードを紹介します。
回答者のプロフィール&実家の状況
回答者本人:31歳女性在住:広島県広島市
同居人数:父親、自分
世帯年収:父親400万円、自分200万円
実家の間取り:団地2LDK
職業:フリーター
生活費や貯金額は?
実家に入れている生活費:1万円交際費:3万円
毎月のお小遣い:1万円
毎月の貯金額:0円
貯金総額:10万円
総務省統計局が発表した「家計調査報告書 家計収支編(2021年)」によると、34歳以下女性の1カ月の平均消費支出は16万3767円です。そのうち、住居費の平均は3万8400円ですが、家賃などは地域や条件によって差が出てくるので、住居費を除いた12万円程度が回答者の属性に近い平均生活費ということになります。
回答者に、実家を出る予定の有無を聞くと、「ない」とのこと。また、恋愛や結婚願望は「現在恋愛している」と答え、「恋愛してるがお金がない男性なので実らない」と話しました。
1人暮らしより貯金ができ、効率がいい
現在、実家暮らしを選んでいるのは「単純に一人暮らしよりもこっちのほうが効率がいいし、働いたらその分貯まるから」と回答。経済的な理由で実家暮らしを続ける回答者。「食費とかもたまに親にごはんをもらえるのでそれをたべれば食費もかからない。光熱費に一万円渡してはいるが、それもなしにしてほしい」と続け、実家で暮らすことで1人暮らしでは必要になる支出を節約できているようです。
嫌なことはあるが「居座らせてもらっているので文句はいえない」
一方、実家暮らしでは「掃除を押し付けられるのがいや」という苦悩があるようです。「特にトイレ掃除がいやです。プライバシーがあまりないのも難点だが居座らせてもらっているので文句はいえない。追い出されたら困るので。自分のことは自分でやるルールですけど少しはやってくれてもいいんじゃないかと思います」と悩みを吐露しました。
実家で決まっているルールがあることと、共同生活では確保が難しいプライバシーの観点が苦痛になっていると感じているようです。
また、実家暮らしをする上でお金に関する悩みについても「特にないです」としつつも、「自分のものは全部自分で買わないといけないのである意味一人暮らしと変わらないです。洗剤もシャンプーもトイレットペーパーも自分のは全部実費なのでそこが辛い。低収入の分際で居座らせてもらってるので文句は言えないですけど」と胸の内を明かしました。
※回答者のコメントは原文ママです
この記事の筆者:鎌田 弘 プロフィール
ニュース記事を中心に執筆中のライター。IT企業のメディア担当を経て現在に至る。All AboutおよびAll About ニュースでのライター歴は2年。