『ザ・ノンフィクション』出演で話題のゲーム芸人、認知症の父思い涙「元気なときだったらどんなことを言ってくれたのか」

ゲーム芸人のフジタさんが、フジテレビ系列で放送された『ザ・ノンフィクション』に出演。父の介護に直面し、奮闘する姿が反響を呼んでいます。(サムネイル画像出典:フジタさんInstagramより)

ゲーム芸人のフジタさんが9月24日、自身のYouTubeチャンネル「channel fujita」で動画を更新。フジタさんは2022年10月に2週連続で放送された『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)に出演。2023年9月17日と24日にも2週連続で、父の介護に向き合う姿などが放送されました。その内容に、大きな反響を呼んでいます。
 

【実際の動画:認知症の父親の介護と向き合うゲーム芸人、涙のワケは……】
 

孤独な幼少期とゲームとの出会い

フジタさんは小学校に入学する直前、母が急死。しかし、父はほどなくして同級生のシングルマザーと恋仲になり、家にはほとんど帰らなくなったとのこと。小学2年生から孤独な暮らしを強いられたフジタさんは、父への恨みや寂しさを紛らわすため、ゲームの世界に没頭。そして、ゲーム芸人の道へと進むことになったそうです。
 

そんな父が家を出てから約35年の月日がたち、80歳を過ぎたフジタさんの父は認知症と診断されました。父の金遣いの荒さと借金、そして認知症の発症に、内縁の妻はフジタさんの父を残し家を出ました。そして2023年1月、自分を捨てた父親とフジタさんは同居を決意。しかし、体の衰えを支えるだけでなく、内縁の妻にお金を渡すため会いに行こうと、勝手に家を出て迷子になるなど、そんな父と向き合い、ときに疲弊するフジタさんの赤裸々な姿が番組では映し出されました。
 

幼い頃のフジタさんと父とのツーショットに涙

そして24日の放送後、フジタさんは動画を撮影。冒頭からあふれ出る涙を眉をしかめて必死にこらえています。「最後ね 元気なときの若い頃の父親と僕が写真に写って」「結構会話はできるけど訳分かんないような状態になってから一緒に暮らすようになりましたし」「元気なときだったらどんなことを言ってくれたのかとか思ったらなんか 悲しくなって」と、涙の理由を話しています。
 

番組内で自身の結婚と結婚相手の妊娠を公表していたフジタさんは、「もう少し僕が若い頃にそうなっていればちゃんと孫とかもかわいがってくれたし ちゃんとしたアドバイスもくれたのかなって思うと」と続けました。自分が“父”になり、より思うところがあるのかもしれません。
 

ゲーム売却で批判も受けていたと明かす

同番組では結婚に伴う転居資金を捻出するために、ゲーム芸人がゲームを売るというシーンもありました。それに対し、一定数の批判を受けたことも明かしたフジタさん。
 

「家族とゲーム天秤に掛けて家族をとったなんていい話じゃん」「ゲームが最後、フジタへの恩返しとして結婚資金を作ってくれたんだ」「親代わりでもある大切なゲームコレクションの一部を売ってでも家族を守ろうとするフジフジの強い覚悟と意志をひしひしと感じる」「ゲームを売ってでも交際女性やお腹の中にいるお子さんを大事にしようとしている姿に励まされる人も沢山いると思います」など、熱いコメントが多く寄せらています。
 

また、“親の介護”という現実にときに怒り、途方に暮れながらも自分を見捨てた父に救いの手を差し伸べたフジタさんへ、「心のとても優しい人で感動しました!」「そこら辺にいる人よりフジタさんの方がよっぽど人間らしくて愛があるよ」「フジタ含め家族全員幸せになってほしい」など、多くの声援が寄せられています。中には、「最後の写真は泣けちゃうよなぁ…俺みたいな他人が泣けるんだから、本人はいろんな思いが甦るんだろうね…」という声も上がりました。
 

フジタさんが出演した『ザ・ノンフィクション』は、TVerで公開中です。誰もが迎える可能性がある、年老いた親の介護問題。中には、「介護従事者としては、一人でも多くの人に見てもらいたいと思える内容」というコメントもありました。気になる人は、ぜひフジタさんの動画も合わせて、チェックしてみてください。
 



>次ページ:『ザ・ノンフィクション』フジタさん出演の放送回ダイジェスト動画
 

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