(今回の質問)
洗濯機から“下水臭い”ニオイがします。原因は何ですか? 対処法はありますか?
(回答)
原因は洗濯機本体ではなく、排水口側にあります。排水口の「排水トラップ」に水がたまっているかを確認してみてください。
排水トラップに水がたまっているかをチェックしよう
洗濯機の下に敷く「防水パン」(洗濯機パン)には、洗濯中に出る水を排水するための排水口があります。ここは下水の流れる「排水管」とつながっており、そのままではどうしても下水のニオイが上がってきてしまいます。そこで設置されているのが「排水トラップ」です。
排水トラップには通常、水がたまっており、下水のニオイの上昇や下水の逆流を防いでいます。ところが何らかの理由でその水がなくなってしまうと、空気の通り道ができ、下水のニオイが上昇してしまうのです。
もし下水のようなニオイが気になったら、まずは排水トラップに水がたまっているかどうかを確認してみてください。
「ヒートポンプ式乾燥」で水がなくなることも
では、なぜ水がなくなってしまうのでしょうか。その理由は主に2つあります。
1つは、長期間使用しないことによる水の「蒸発」。もう1つは、ヒートポンプの乾燥機能により、排水トラップの水が飛ばされてしまうということです。
ですから、ヒートポンプのドラム式洗濯機を使っている人で下水のニオイが気になるという場合は、「乾燥機能を使わず洗濯、脱水のみを使用する」もしくは「排水トラップに少し水を入れてみる」。それでニオイがなくなるかどうかを試してみてください。
カビやのようなニオイがする場合は?
下水のようなニオイの原因は多くの場合、排水トラップですが、カビっぽいニオイやヘドロのニオイがするとしたら、排水口にゴミがたまっているか、ぬめりが付着しているなど、別の原因である可能性があります。定期的に洗濯機のお手入れをし、どこにニオイの原因があるのか探してみてください。
白物家電、美容家電の専門家兼ライターとして活躍。日々発売される新製品をチェックし、製品の紹介記事やレビュー記事を雑誌やWeb、新聞などで紹介している。日常的にも話題の新製品を使うことで、ライフスタイルに合わせた選び方や、上手な採り入れ方の提案も行っており、テレビ出演も多数。