新横浜ラーメン博物館(以下、ラー博)は2024年に迎える30周年に向けて、2022年7月1日から「あの銘店をもう一度」プロジェクトをスタート。過去に出店したことのある約40店舗の銘店が2年間かけてリレー形式でラー博に出店します。
2023年9月19~10月2日の「あの銘店をもう一度“銘店シリーズ”」第22弾は、福岡「魁龍(かいりゅう)博多本店」が出店。ひたすら濃厚“どトンコツ”ラーメンは「ずんだれ」で!(画像は全て提供)
「魁龍」の“どトンコツ”ラーメンが生まれた背景とは
![超濃厚な「魁龍」“どトンコツ”ラーメン(2001年撮影)](https://imgcp.aacdn.jp/img-a/1200/900/aa_news/article/2023/09/14/65025dcac40e2.jpg)
「魁龍」が福岡県北九州市小倉にオープンしたのは1992年。店主の森山日出一さんは福岡県久留米市で生まれ、幼いころからラーメン店主だった父親の味に親しんで育ちます。
![幸陽軒時代の森山定男さんの後ろ姿](https://imgcp.aacdn.jp/img-a/1200/1728/aa_news/article/2023/09/14/65025e0eb41a3.jpg)
父親の定男さんは、1952年創業の「幸陽軒」の立ち上げ時に味づくりを担当した人物。久留米ラーメンの源流である白濁させたトンコツラーメンの繁盛店だったそうです。その後、定男さんは久留米市六ツ門町に「珍宝軒」という屋台を開業します。
そんな父親の久留米ラーメンの味が忘れられず、当時、18店もの飲食店を経営していたキャリアを捨て、父親に紹介された久留米のラーメン店でラーメン作りを学び、小倉に「魁龍」をオープンさせたのでした。
父親の味、自分が好きな久留米ラーメンの味を追求し、その結果、どんどん濃厚な味になっていったといいます。
濃厚すぎて付いたフレーズが“どトンコツ”
![魁龍 博多本店外観(本店提供)](https://imgcp.aacdn.jp/img-a/1200/900/aa_news/article/2023/09/14/65025e51d6702.jpg)
「魁龍」がラー博に出店したのは、2001年7月11日~2004年8月31日のこと。当時、ここまで超濃厚なとんこつラーメンはほかにないだろうとのことで、通常のとんこつラーメンと差別化するため、“どトンコツ”という言葉で表現しました。この言葉が「魁龍」の全てを表しています。
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