天体観察におすすめの時季は、春夏秋冬のいつ?【天体観察のプロが解説】

天体観察を楽しむのに適しているのはどの季節か、知っていますか? 天体望遠鏡メーカー「Vixen(ビクセン)」の神山美穂が解説します。

天体観測におすすめなのは、春夏秋冬のいつ?(画像はイメージ)
天体観測におすすめなのは、春夏秋冬のいつ?(画像はイメージ)
美しい星空を見てみたいけれど、ぴったりの季節が分からない、という人もいるのではないでしょうか。天体観察におすすめの時季とその理由について、天体望遠鏡メーカー「Vixen(ビクセン)」の神山美穂が回答します。
 

(今回の質問)
天体観察におすすめの時季は?

 

(回答)
天体望遠鏡でじっくり観察するなら、「秋」がおすすめです。

 

秋は大気の透明度が高く、星がはっきり見える

秋は気温が下がってきて湿度も低くなるため、大気の透明度が高くなります。そのため、星がよりはっきりクリアに見えるようになります。体感的にも過ごしやすい気温となり、天体観察にぴったりの時季と言えます。

ちなみに、他の季節をおすすめできない理由は以下の通りです。

春:黄砂、花粉などが原因で大気の透明度が低くなるため、空がかすんだようにぼんやりとしてしまい、星が見えにくい。

夏:湿度が高く、大気の透明度が低くなるため、星がクリアに見えない日も多い。虫刺されに気を付ける必要もあり、じっくり観察するのはやや難しい季節。

冬:湿度が低く大気の透明度は高いものの、日本上空に「ジェット気流」と呼ばれる強い気流が生じる日が多い。そのため、星の光が揺らいでしまい、クリアに見えにくい。例えるなら、流れの速い川を上からのぞき込んだとき、川底の石が見えにくく感じる状態。

ただし、冬がおすすめできないのはあくまでも「天体望遠鏡での観察に適さない」ということ。きらきら瞬く冬の星座たちを肉眼で見るのも楽しいものです。しっかり防寒して夜空を見上げてみてくださいね。

秋に見るのにおすすめの星は?

月を望遠鏡で見たイメージ ※144倍(画像提供:Vixen)
月を望遠鏡で見たイメージ ※144倍(画像提供:Vixen)

秋のお月見シーズン、天体観察におすすめなのは「月」。そして2023年の秋は、「土星」と「木星」が見ごろを迎えます。天体望遠鏡を使うと、月のクレーターや土星の環、木星の縞模様や、木星の周りを回っている「ガリレオ衛星」まで見ることができますので、持っている人はぜひ活用してください。

ちなみに、ギリシャ神話の古代エチオピア王家にまつわる星座の話がとても面白いので、興味のある人は調べてみてください。神話を思い浮かべながら秋の夜空を見上げるのも楽しいですよ。
 

12星座を探してみるのもおすすめ

少し話がそれますが、自分の誕生星座を見るのもおすすめです。誕生日のだいたい3~4カ月前くらいの、20時頃に南の空を見てみてください。そうすると、自分の誕生星座を見ることができますよ。

明るい街中ではなかなか見つけにくいので、暗くて星がきれいに見える場所に行ったら、ぜひ自分の誕生星座も探してみてくださいね。

>天体望遠鏡で見た天体の画像を見る
 

この記事の筆者:神山 美穂
ビクセン 広報担当/星空案内人(星のソムリエ (R) )
さまざまな星空イベントや観望会で、天体望遠鏡や双眼鏡を使った星空案内を行っている。 小学生の息子と季節の星や月を眺めるのが好き。

 

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