「中秋の名月」とは? 2023年はいつ? 観察するときのポイントは?【天体観察のプロが解説】

秋の風物詩である「中秋の名月」。2023年はいつなのか、どんな風に楽しめばいいのか、 天体望遠鏡メーカー「Vixen(ビクセン)」の神山美穂が解説します。※サムネイル画像:full-moon(C)Toshihiro Shimada

full-moon(C)Toshihiro Shimada
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秋の風物詩である「中秋の名月」。どんな月を表している言葉なのか、あまり知らないという人もいるのではないでしょうか。天体望遠鏡メーカー「Vixen(ビクセン)」の神山美穂が、中秋の名月の見どころや楽しみ方を紹介します。
 

(今回の質問)
中秋の名月とは何ですか? 観察する上での注目ポイントは?

 

(回答)
旧暦の8月15日に当たる夜(十五夜)に見える月のこと。2023年は9月29日が中秋の名月です。双眼鏡を使うと月の模様までよく見ることができますよ。

 

「中秋の名月=満月」とは限らない

秋は気温が下がってきて、月がとてもきれいに見えるということもあり、日本では昔から十五夜のお月見が親しまれてきました。

2023年はちょうどこの日が満月になるのですが、実は必ずしも「中秋の名月=満月」とは限りません。年によっては中秋の名月から1日ほどずれて満月になることもあります。
 

月にいるのはウサギ? それとも、カニ?

双眼鏡があると月の模様までよく見ることができます。持っている人はぜひ、双眼鏡をのぞいて月を観察してみてください。

日本では月の模様を「餅つきをするウサギ」の形に見立てるのが有名ですが、世界ではカニの形とか女性の姿とか、いろいろなものに例えられています。そういった世界各地の月の楽しみ方も調べて、実際に観察してみると面白いですよ。
 

「十三夜」のお月見もおすすめ

2023年の中秋の名月は9月29日ですが、10月27日には十三夜(旧暦の9月13日に当たる夜)を迎えます。十三夜にもお月見をする習慣がありますので、ぜひ、中秋の名月(十五夜)と合わせて十三夜のお月見も楽しんでいただきたいです。

ナイトピクニックのような感じで夜の公園に出かけて、お団子やお月見にまつわるような食べ物を食べたりしながら、月を愛でていただくのもいいですね。春には桜の木の下でお花見を楽しむように、ぜひ秋のお月見も多くの人に楽しんでほしいなと思います。
 

この記事の筆者:神山 美穂
ビクセン 広報担当/星空案内人(星のソムリエ (R) )
さまざまな星空イベントや観望会で、天体望遠鏡や双眼鏡を使った星空案内を行っている。 小学生の息子と季節の星や月を眺めるのが好き。

 

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