「きっかけ」は何かを始めるときの動機や理由を説明するときに使われる言葉です。「きっかけ」の意味や類語表現、使い方や、使うときの注意点を解説します。
<目次>
・そもそも「きっかけ」とは?
・「きっかけ」を使った例文
・ビジネスで使える「きっかけ」の言い換え・類語と例文
・「きっかけ」を使うときの注意点
・「きっかけ」に関するよくある質問
・アナウンサーはどう使い分ける?(まとめ)
そもそも「きっかけ」とは?
・「きっかけ」の意味
物事を始める手がかり、糸口という意味で日常的によく使われる言葉です。何かを始める動機や理由などを説明するときに使います。
・「きっかけ」の漢字・語源・由来
漢字で「切っ掛け」と書き、材料を切り始めることから生まれた言葉です。「何かを切り始めた部分」「切りかけたところ」という意味から、物事を始める手がかりという意味になったといわれています。
「きっかけ」を使った例文
・日常生活における例文
「友人からの紹介がきっかけで、彼と知り合いました」
「彼女の結婚をきっかけに、私も結婚を考え始めました」
・ビジネスシーンにおける例文
「その失敗がきっかけで、新たな取引が始まりました」
「そのプロジェクトがきっかけで、新しい市場に進出することになりました」
ビジネスで使える「きっかけ」の言い換え・類語と例文
・きっかけの類語(1)原因
物事の発端や結果に影響を与える事柄を示す言葉です。事故や事件など悪いことが起こったときに使われる言葉です。
・きっかけの類語(2)要因
物事が起こることになった主要な原因のことです。悪いことだけでなく良いことが起こったときにも使うことができます。
「テストの結果が悪かった要因を分析してみようと思います」
・きっかけの類語(3)動機
「きっかけ」は偶然起こる場合もありますが、「動機」は自ら行動したり考えたりしたときに発生するものです。
・きっかけの類語(4)契機
物事が始まるきっかけや発端を意味します。重要な出来事を伝えるときに使われます。かしこまった場面で使うと良いでしょう。
・きっかけの類語(5)引き金
「きっかけ」よりも強いイメージで使われます。拳銃の引き金というイメージです。
・きっかけの類語(6)手がかり
問題を解決するための糸口。足がかりと似ていますが、事態の解決を目的とする場合に使います。
・きっかけの類語(7)足がかり
手がかりと似ていますが、目的到達を目的とする場合に使います。
・きっかけの類語(8)糸口
物事を展開させるきっかけとなるものです。
・きっかけの類語(9)起こり
物事のはじまり、起源、原因を指します。
・きっかけの類語(10)起源
物事の起こり、はじまりを指します。
・きっかけの類語(11)発端
物事のはじまり、起こりを指します。
・きっかけの類語(12)機
主に良い印象のときに使われる言葉です。
・きっかけの類語(13)トリガー
何かの動作を開始するための「引き金」という意味で使われます。
「きっかけ」を使うときの注意点
・使うタイミングを意識する
「きっかけ」は主に過去の出来事の経験を説明する際に使われる言葉です。良い出来事や経験の場合でも、悪いことの場合でも使える言葉ですので、相手にきっかけを尋ねる場合はその場の雰囲気や相手との関係にも注意をする必要があります。
・プライバシーや感情を尊重する
誰かが何かを始めるための「きっかけ」や始めたことの「きっかけ」は、相手の過去の話を聞くことになりますので、プライバシーや感情を尊重することが大切です。
「きっかけ」に関するよくある質問
Q. 「それをきっかけに」の言い換えは?
「それを機会に」「それを機に」「それを良い契機として」という言葉に言い換えられます。より丁寧に伝わる表現です。
Q. 「話のきっかけ」の言い換えは?
「話の糸口」「話の端緒」どちらも同じような意味ですが「糸口」の方が口語的です。
Q. 「きっかけを作る」のビジネスにおける言い換えは?
「先陣を切る」「先駆けとなる」などがあります。これらは、人よりも早く物事を成し遂げるという意味があります。
アナウンサーはどう使い分ける?(まとめ)
インタビューの場面では、ゲストの方に必ずと言っていいほど、物事を始めた「きっかけ」を伺います。つらい出来事や経験がきっかけで、始めたことが良い結果を生み出した場合なども多いため、プライバシーの侵害にならないように配慮したり言いにくそうなときは質問を変えるなど、言葉に気を付けて使うようにしています。
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