「すごい」の類語・言い換え表現は? 意味や使うときの注意点

「すごい」の類語は、「驚くべき」「驚異的な」「感動的な」「卓越」「感銘を受ける」「抜群」「壮大な」「瞠目に値する」「おみそれしました」などがあります。目上の人に対しては「感銘をうけました」「感服いたしました」という表現もおすすめです。

「すごい」の類語・言い換え表現
「すごい」の類語・言い換え表現
「すごい」は、さまざまな表現に使用できる便利な言葉なため、ついつい使いすぎてしまうことがあるでしょう。ビジネスシーンで使いすぎてしまうと、幼稚な印象を与える可能性があります。

この記事では、「すごい」の類語・言い換え表現についてフリーアナウンサーの小川厚子が解説します。

<目次>
「すごい」はそもそもどういう意味?
ビジネスやレポートで使える「すごい」の類語・言い換え表現
「すごい」を使うときの注意点
アナウンサーは「すごい」をどう使い分ける?

「すごい」はそもそもどういう意味?

「すごい」とは、何かが非常に優れていたり、驚くべきことを表現する言葉です。

具体的には、以下のような意味があります。

(1)尊敬する、素晴らしいと思う
(2)著しいこと、程度、大きさ、範囲、量、力、効果などが通常を超えている
(3)物事の迫力や完成度が非常に優れていること
(4)勢いが強い・感嘆し称賛すること

ビジネスやレポートで使える「すごい」の類語・言い換え表現  

ビジネスやレポートなどで使える「すごい」の類語・言い換え表現を解説します。

驚くべき  

驚くような、尋常ではない信じがたい様子のことを指します。「べき」は「~して当然だ」という意味なので、「驚いて当然だ」という意味になります。例えば「彼には驚くべき音楽の才能がある」というように使います。

驚異的な

驚くべきことであり、信じられないほどのことを表します。過去に見たことのないような状態を指すときに適しています。

感動的な

感情が強く動くことを指します。ただし「恐怖」などを強く感じる場合などの、悪い意味では使いません。例えば「その映画は感動的なラストシーンだった」というように使います。

卓越

技術・腕前が群を抜いて優れている様子を意味します。ずば抜けていて、けた違いであるというニュアンスを伝えたいときに使える表現です。

感銘を受ける

感動し、忘れないよう心に刻みこむ様子を意味します。目上の人の話を聞いたり、助言をいただいたりしたときに使える表現です。

抜群

多くの中で特にすぐれていること、抜きんでていることを意味します。抜群は肯定的な意味で使われるので「抜群に悪い」「抜群に劣っている」という表現はしません。

壮大な

大変立派で、荘厳であることを表す言葉です。例えば「山頂からの壮大な眺めに感動した」というように使います。

瞠目に値する

驚いたり感心したりして、目を見張る様子を表しています。想像をはるかに超えた、強い驚きに対して使う表現です。驚きの対象は、物や人、作品などさまざまなものについて使えます。優れたものに対してポジティブな意味で使うことも、ひどいショックを受けてネガティブな意味でも使うこともできます。

おみそれしました

気づいていなかった相手の高い能力を褒める際に使います。感嘆の気持ちが強い表現です。例えば「〇〇さんは、仕事だけでなくピアノの腕前もこれほどのものとはおみそれいたしました」というように使います。

関連記事:正しいビジネス敬語とは? 間違いやすい使い方やメールの言い回しをアナウンサーが解説【例文あり】

「すごい」を使うときの注意点

「すごい」は驚きがよく伝わる便利な言葉ではありますが、使いすぎると幼稚な印象を与えます。「すごい」は口語的であり、文章では使いにくい言葉ですので、言い換え表現を覚えておくとよいでしょう。

また、目上の人に対して「すごい」という言葉をそのまま使ってしまうと、失礼な印象を与える可能性があります。敬語や丁寧な別の言葉に置き換えましょう。

目上の人に「すごい」と伝えたい場合は「褒める」というニュアンスではなく、尊敬の気持ちを表現する「感銘をうけました」「感服いたしました」というような言葉に置き換えると失礼な印象になりません。

アナウンサーは「すごい」をどう使い分ける?

アナウンサーは耳で聞いて分かりやすい言葉を使います。目下や同等の人に対して「すごいですね」という言葉は使いますが、目上の人に対しては「感銘をうけました」「感服いたしました」というように尊敬の表現をしています。状況や場面に応じて使い分けましょう。
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