2023年春、天海祐希さんはコメディードラマ『合理的にあり得ない』(フジテレビ系)で主演を務め、多くの視聴者を楽しませました。宝塚時代から数々の作品で才能を発揮し続ける天海祐希さんですが、視聴者が天海祐希さん出演ドラマの中で特に好きだと思う作品は何でしょうか。
All About ニュース編集部は8月3~17日、全国245人を対象に天海祐希さんに関するアンケート調査を実施。その中から今回は、天海祐希さん出演の好きなドラマランキングを紹介します。
※編集注:初出時、1位で紹介しているEXILEの曲名に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。
2位『BOSS』シリーズ(2009年、2011年)
2位に選ばれたのは、2009年、2011年に放送された『BOSS』(フジテレビ系)シリーズ。本作は特別犯罪対策室の室長・大澤絵里子(天海祐希)と、大澤の部下である個性的なメンバーが難事件の解決に挑む刑事ドラマです。
作中で扱われる事件には残虐な事件や想像を絶するような事件も多々ありますが、いずれの事件においても根底には人間の弱さや社会のゆがみ、孤独感、人間関係のもつれなどがあります。天海祐希さん演じる大澤の人となりも見どころです。
大澤は美しく、知的であり、マネジメント力が高く、まさに"ボス"という存在。しかし、彼女は恋人が抱える問題が理由となり左遷された過去があります。また、アメリカから帰国してすぐに発した言葉が「うどん食べたい」であるなどとユーモアな一面も。ダークな描写も少なくない本作ですが、大澤の人間味や抜け感が作品の暗さを和らげています。
回答者からは「BOSSはコメディ要素も入っていて面白かった」(宮城県/20代女性)、「凛とした主人公の姿が天海さんにぴったりでした。女性が憧れる女性像そのままで魅力的な役柄でした」(香川県/40代女性)、「頼れるBOSSでめちゃくちゃかっこよかった」(兵庫県/20代女性)などの声が聞かれました。
1位『女王の教室』(2005年)
1位には、2005年放送の『女王の教室』(日本テレビ系)が選ばれました! 天海祐希さんが演じるのは鬼教師・阿久津真矢。生徒役は志田未来さん、伊藤沙莉さん、福田麻由子さん、松川尚瑠輝さんをはじめとする豪華メンバーとなっています。
阿久津の小学6年生に対する厳しく、かつ理不尽ともいえる指導について問題視する意見もあるでしょう。しかし、本作は格差や差別、不平等などが是正される見込みのない社会に属する私たちが生きる上で知っておくべきことを教えてくれているという見方もできます。
賢い者や努力した者が特権を得られる社会の仕組み、自由とそれにともなう責任などは、社会で挫折しないためにも理解しておくべきことです。また、本作はエンディングにも注目が集まっています。EXILEの『EXIT』に合わせて満面の笑顔で、爽快なダンスを踊る天海さんの姿に魅了された視聴者も多くいます。
回答者からは「無表情だけど綺麗な姿をずっと見られたドラマだからです」(千葉県/30代女性)、「ドラマの時は無表情エンドロールは華やかに笑っているところ」(山口県/40代男性)、「なんといっても、女王の教室は名作だったと思う。天海さんの怜悧で謎めいた雰囲気は、とても印象的だった」(東京都/40代女性)などの声が聞かれました。
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※回答者のコメントは原文ママです
この記事の筆者:西田梨紗
白百合女子大学(院)卒業。簡素独立の生活を湖畔で営んだヘンリー・D・ソローを中心に19世紀半ばのアメリカにおけるシンプルライフや個の時代、社会的格差などについて研究を行っている。あわせて同時代における女子教育や女性の権利獲得についても関心を抱く。これらの学びを生かして現代社会におけるおひとりさまや女性のライフスタイルについてマネーと掛け合わせた記事を執筆している。天海祐希さんの大ファンで天海さんに関する記事も執筆。