Appleが2023年9月に配信予定の「iOS 17」ですが、「iPhone 8」シリーズ、「iPhone X」シリーズはサポート対象外となることが発表されています。「iOSのサポートが切れたiPhoneを使い続けるのは危険」といわれますが、一体何が危険なのでしょうか? 携帯電話・スマートフォンの専門家で「All About」ガイドの佐野正弘が解説します。
(今回の質問)
iOSのサポート切れのiPhoneは何が危険なの?
(回答)
iOSのアップデートが実行されなくなるため、セキュリティに不安を抱えた状態で使うことになります。
端末のセキュリティを強化するには、iOSの「アップデート」が重要
iOSをアップデートすると、新機能が追加されたり不具合が修正されたりするほか、端末のセキュリティも強化されます。
最近では、インターネットを経由したさまざまな不正や、フィッシング詐欺(実在する企業やサービス、個人を装って偽のWebサイトなどに誘導し、個人情報を盗む行為)も増えていますし、いつどのようなトラブルに巻き込まれるかも分かりません。iPhoneもセキュリティを常に万全な状態にして使うというのが非常に重要です。
安心して使いたいなら、iOSを新しいバージョンにアップデートできる機種を使っていくべきでしょう。
サポート切れで使えないアプリも増える
iOSが古くなってしまうと、使えないアプリも増えてきます。要は、不便になってしまうということ。ですから、なるべく新しいOSにアップデートできるものを使い、新しいアプリも使える状態にしておくことが重要です。
iPhone 8やiPhone Xなどが最新版の「iOS 17」にアップデートできないように、古い機種はどんどん新しいOSに対応できなくなり、サポート切れになってしまうケースが増えています。サポート切れになったら、なるべく新しい機種に買い換えるようにしてくださいね。
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エンジニアとしてデジタルコンテンツの開発を手掛けた後、携帯電話・モバイル専門のライターに転身。現在は業界動向から、スマートフォン、アプリ、カルチャーに至るまで、携帯電話に関連した幅広い分野の執筆を手掛ける。