水泳は、夏の体育科目の1つ。水泳の授業が好きという人もいれば、苦手意識からトラウマになってしまったという人もいるのでは。また、昨今ではジェンダーレス水着なども話題になり、男女共同で実施することを疑問視する声も増えています。
All About ニュース編集部は、7月20〜26日の期間、全国10〜70代の男女500人を対象に、「体育&水泳の授業で嫌だったこと」に関する独自アンケート調査を実施。今回は、「小学校の水泳の授業」についての調査結果を紹介します。
小学校の水泳の授業は“男女共同で実施”派が約4割
回答者が経験した「小学校の水泳の授業」は、「男女共同で実施」した人が95%を占め、「男女別で実施」した人は、わずか3%でした。
「小学校の水泳の授業は必要ですか」という質問に対して、「男女共同で実施するべき」と回答した人が最も多く、44%でした。
「小学校高学年ぐらいになると、男女で体の違いもあり、一緒にすることに反対の意見もあるようにも思うが、しかし男女が協力して運動やスポーツを楽しむことは大人になるとどんどん少なくなる(48歳男性)」
「男女別でやる必要はないと思うが、更衣室をちゃんと設ける事と、水着のデザインなども男女ともに配慮された物にするべきだと思う(42歳女性)」
など、小学生のうちは、男女一緒にスポーツができる貴重な期間との声もありました。
また、
「大人になってからプールや海で男女別々で泳ぐなんてしないので、それが当たり前にならないように慣れさせた方がいいのではと考えます。身体の発育とか性教育とかも含めてきちんと教えることです(43歳女性)」
「公共のプールや海では男女とも同じ場所で過ごしているので、学校教育の場だけ男女別にするのは不自然だと思うから(37歳女性)」
など、学校という場でだけ、男女を分けるのは不自然だという声もありました。
不快、傷つく、恥ずかしい……“男女別で実施するべき”派の意見は?
一方、小学校の水泳は「男女別で実施するべき」と回答した人は、36%。「低学年の内は楽しいけど、学年が上がると体型が気になって泳ぎどころではなかった(25歳女性)」
「個人的には男女別にしてほしかったと思っている。冷やかされたり見られたり不快(42歳女性)」
「小学生の時、水泳が苦手で泳げる自信がなかった。それを同性の女子に見られるのはいいが男子に見られるのは恥ずかしかった。そして男子は馬鹿にしたり下手な子を冷やかしがちなので傷つく女子が多い(40歳女性)」
水着姿を見られること、泳げなくてからかわれることが気になり、授業どころではなかったとの声もありました。
また、子どもの心身の発達を鑑みて、男女別の方がいいのでは……といった声も集まり、
「今時の子どもは昔よりも心身の発達も早いので区別した方がいいと思います(51歳女性)」
「スマホの普及で今の小学生たちは大人になるスピードが昔より早い気がするので、小学生の段階から男女別でも良いと思います(26歳男性)」
「成熟が早まってきているから。別であれば楽しめる(29歳女性)」
などのコメントも寄せられています。
結局、泳げないから無意味? 小学校での水泳の授業は「必要ない」の声
また、水泳の授業自体「必要ない」と回答した人は20%を占めました。「授業で習うレベルが海や川で役に立つとは思えないから(51歳男性)」
「やりたい人だけがスイミングスクールに通えばいいと思う。実際に体育で水泳の授業があっても、海や川の事故は起きてしまっているから(42歳女性)」
「大人数の生徒に先生1人で泳ぎを教えられるわけがないし、実際に泳げなかったから。女子は生理が来ると、平等に教育が受けられないから(30歳女性)」
学校での10時間に満たない水泳授業では、十分に泳げるようにはならないため必要ない、と感じている人もいるようです。
※回答者のコメントは原文ママです
調査概要
調査期間:2023年7月20〜26日調査方法:インターネット調査
回答者属性:全国の男女500人(10代2人、20代73人、30代132人、40代179人、50代91人、60代21人、70代2人)
この記事の筆者:福島 ゆき プロフィール
アニメや漫画のレビュー、エンタメトピックスなどを中心に、オールジャンルで執筆中のライター。時々、店舗取材などのリポート記事も担当。All AboutおよびAll About ニュースでのライター歴は5年。