文部科学省が定める教育課程(カリキュラム)の基準「学習指導要領」は、時代の変化を踏まえて10年ごとに改訂され、最新の教育課程は、小学校では2020年度、中学校では2021年度から全面実施されています。とはいえ、体育の授業では、正直「まだこれやってるの?」と思ってしまう種目も存在するようです。
All About ニュース編集部は、7月20〜26日の期間、全国10〜70代の男女500人を対象に、「体育&水泳の授業で嫌だったこと」に関する独自アンケート調査を実施。今回は、「時代にそぐわない」と思う種目ランキングを紹介します。
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第2位:日本の民踊(ソーラン節など)
第2位は、ソーラン節やエイサーなど「日本の民踊」でした。2008年に文部科学省により改訂された小・中学校の学習指導要領では、日本の民踊も「フォークダンス」のくくりに。リズムに乗って踊る楽しさを味わいながら、伝統的な文化を尊重する態度を養うことを目的としてます。力強いソーラン節、エイサー、軽快なリズムの阿波踊りなどを練習し、運動会で披露した人も多いようです。
回答者からは、「日本の民踊は体育の授業ではなく、社会の授業などで取り扱えばいいと思ったため(24歳女性)」「この項目は体育なのか音楽なのか、なぜ公教育に入っているのかが理解できないからです(67歳男性)」「今の時代、日本舞踊を経験することが日本の文化を学習することにはならないと思うから(44歳男性)」など、伝統的文化の継承は重要だけど体育に取り入れる点が謎、といったコメントもありました。
ほかにも、「教師ですら知らない人が多く、もう2度とやらないと思うから(40歳女性)」「ダンスが流行しており、ダンス教室に通う子供も増えている現代では、民踊よりも、POPなダンスのほうが主流になっていると思うから(34歳男性)」とのコメントが寄せられました。
第1位:フォークダンス
第1位は、「フォークダンス」でした。2008年に改訂された小・中学校の学習指導要領において、「フォークダンス」は“外国や日本の伝統的な踊り”の総称であるため、日本の民踊も含みます。今回の調査では、マイム・マイムやオクラホマ・ミクサー、コロブチカなど、皆で円になって踊ったり男女のペアで踊ったりする昔ながらのフォークダンスを指しています。
回答者からは、「男女ペアになってというのが時代にそぐわない(50歳男性)」「多様性を重視する時代において、男女に分かれて並ぶ場面があるため。また、手を触れたりする必要があり、〇〇は触りたくないなどと言う生徒が出てくる可能性がある(33歳男性)」「男性と女性が手をつないで踊るのも若い子達からしたら、『え~っ、ありえない。』となりそうな気がするので(53歳女性)」など、時代遅れでは? といった声が集まりました。
また、「K-POPダンスなどニュートラルなダンスが流行しているのであまり現代では必要性が感じられないです(31歳女性)」「昔は運動会で必ずフォークダンスがありました。好きな子が回ってくるとドキドキしながら手をつないだものですが笑。フォークダンスはもう古いのでは? と思います。運動会でもやりません。今は、その土地土地にまつわるよさこいをメインにしています(41歳女性)」など、外国の伝統のフォークダンスの代わりに、地域ごとの日本民踊に移行したという地域もありました。
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※回答者のコメントは原文ママです
この記事の筆者:福島 ゆき プロフィール
アニメや漫画のレビュー、エンタメトピックスなどを中心に、オールジャンルで執筆中のライター。時々、店舗取材などのリポート記事も担当。All AboutおよびAll About ニュースでのライター歴は5年。