「運動」が体によいことは分かっているけど、小・中学校での「体育の授業」が嫌いという声はよく耳にします。陸上競技、マット運動、水泳、ダンス、球技などさまざまな種目を行う体育の授業の中で、世代を問わず最も不評な種目とは何か、気になりますね。
All About ニュース編集部は、7月20〜26日の期間、全国10〜70代の男女500人を対象に、「体育&水泳の授業で嫌だったこと」に関する独自アンケート調査を実施。今回は、「いらない」と思う体育の種目ランキングを紹介します。
>27位までの全ランキング結果を見る
第2位:倒立
第2位は、「倒立」でした。倒立(逆立ち)は、マット運動の中でも難易度が高く、転倒への恐怖から、先生や友達に支えてもらってなんとか成功……という人も多いようです。壁を使った壁倒立や倒立した状態から前転する倒立前転など、高度な派生メニューも存在します。回答者からは、「倒立ってどの辺が役に立つのかいまいちよく分かりません。できたら、おー! かっこいい! くらいにしかならないくないですか?(35歳女性)」「腕や肩の筋力を鍛える為と言われていますが、他の種目でも十分鍛えられるのではと思っていますし、今の今までで一般の人が『倒立をする』という事はないのでいらないのではと(53歳女性)」「できるわけがないので(29歳女性)」など、まず難易度が高くてできないうえに、できたとしても実生活に役立つとは思えないとの声が多数ありました。
また、「小学生の頃、同級生数人が倒立で怪我をしていたため。自分も足の親指を骨折したため(24歳女性)」「頭に血がのぼることで貧血にもなるであろうし、失敗したときに頭を強打する危険性もあり、全員で行うには指導や管理が難しく、公教育には必要ないように感じている(48歳男性)」など、学校の授業で行うには危険度が高すぎるとの声もありました。
第1位:フォークダンス
第1位は、「フォークダンス」でした。2008年に改訂された小・中学校の学習指導要領により、小学校から中学2年生まで、体育の授業でダンスが必修になりました。文部科学省により指定される「ダンス」とは、「創作ダンス」「フォークダンス」「現代的なリズムのダンス」の3つから構成されています。改訂前の世代の中にも、大人数で輪になって手を取り合い、「マイム・マイム」を踊った人もいるようです。
「いろんな種目をやることはいいことだと思いますが、フォークダンスはみんな恥ずかしいと思う(26歳男性)」「男女が手を繋いで踊る必要性が見出せない(37歳女性)」「リズム感がなくてやりたくない(32歳男性)」「思春期の学生のときにフォークダンスをするのは苦痛(40歳女性)」など、男女混合で手をつなぐのが恥ずかしいといった声が多数寄せられました。
ダンスの必修化は、文部科学省が掲げる“心と体を一体としてとらえる”という目標に合致したものと捉えられていますが、特に「フォークダンス」の授業に意味を見いだせないと感じる人が多いようです。
>次のページ:27位までの全ランキング結果を見る
※回答者のコメントは原文ママです
この記事の筆者:福島 ゆき プロフィール
アニメや漫画のレビュー、エンタメトピックスなどを中心に、オールジャンルで執筆中のライター。時々、店舗取材などのリポート記事も担当。All AboutおよびAll About ニュースでのライター歴は5年。