登山家の野口健さんが8月14日、自身のX(旧Twitter)を更新。悪天候にもかかわらず、富士山登頂を目指す登山者に向け、意見を述べました。
【実際の投稿:登山家・野口健、悪天候でも富士山登頂を試みる登山者にもの申す】
「『通行止め』制度を取り入れるべき」
富士宮口ガイド組合のXアカウントは14日、「さすがに今から富士山に登るのはマズいと思う…。もうすぐ雨来るし、風も強くなるし、もしあなた達に何かあって助けを求める状況になったら台風が近づく中で救助に向かわないといけない人もいてるんだよ」とつづり、台風が迫っている中、夜間から登頂に向け出発する登山者の様子や天気予報図などの写真を公開しました。
野口さんはこのポストを引用し、「台風情報が報じられている中、それでもあえて決行するのならば救助する必要なし」と、苦言を呈しています。続けて、「1番、間違いないのは危険な天候の際は5合目までの道を封鎖すべき。『通行止め』制度を取り入れるべき。強風により体が飛ばされたり石が飛んできて亡くなるケースもあります。何よりも救助隊隊員の生命が大切」と、悪天候の中、登山をする危険性と救助隊員の命の守り方についても言及しました。
この投稿には、「異議なし」「その通り!登山は自己責任の世界である事を認識してもらわなければ」「そこまでして登りたい理由が理解できない」「道路の封鎖と山小屋、避難小屋の閉め切りをすべき」など、共感の声が相次ぎました。
外国人技能実習生による富士山“弾丸登山”についても言及
13日には外国人技能実習生の富士山の“弾丸登山”について、「これは本当に深刻な問題」とXに投稿。富士山頂で野宿をする技能実習生らに対し、「下界が暑いからと『山頂での野宿しよう』となるのかもしれませんが、しかし、雨でも降ろうものなら、命に関わる。そして、この程度の自覚で登ってくる登山者ほどゴミを捨てていくもの。また技能実習生は大人数でやってくるから、深刻な問題」と、ごみを捨てていく現状に加え、富士山頂での野宿は命の危険につながると言及しました。
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