2023年の夏は例年よりも平均気温が高く、8月以降も厳しい暑さが続いています。35℃を超えるような猛暑日はエアコンの設定温度を下げたくなりますが、節電観点ではどうしたら良いのでしょうか。
快適にエアコンを使用しつつ電気代を抑えるコツについて、「All About」白物・美容家電ガイドの田中真紀子が回答します。
(今回の質問)
35℃を超える猛暑日でもエアコンはいつもの設定温度でいい?
(回答)
猛暑日は冷房効率が悪くなるので、まずは風量をアップしてみて。どうしても暑ければ設定温度を下げてみましょう。
以下で詳しく解説していきましょう!
猛暑日は冷房効率が悪くなる
エアコンは室内の熱を室外機から排出していますが、外の温度が高くなると、熱を排出しにくくなります。その結果、冷房効率が落ちてしまうのです。
そんな時は、まず風量を上げて、部屋の中にしっかりと風を送ってみるのも1つのやり方です。それでもなかなか涼しくならない場合には、体感温度に合わせて設定温度を下げてみましょう。
エアコンには運転保証温度というものがあり、日本産業規格(JIS)では外気温43℃で一時間の連続運転が可能であるとされています。実際に43度になることはそうありませんが、室外機の周りは結構熱がこもりますので、43度どころか直射日光が当たるとさらに上がってしまう可能性もあります。
するとどうしても効率が落ちてしまうので、専門家に相談して室外機の置き場所を日陰に変えたり、日除けをしたり、工夫は必要です。最近は50℃にも耐えられる室外機も出てきていますので、今後のことも考えてそうした猛暑対応のエアコンを選択するのも選択肢の1つかもしれませんね。
室外機に水をかけるのはNG
室外機の暑さ対策で水をかけるという人もいますが、メーカーは推奨していません。もちろん雨には耐えられますが、わざわざ水をかけてしまうと下側から内部に水が入ってしまう危険もあります。
故障の原因にもなりますので、室外機自体には水をかけず、周りに打ち水をしてみるなどが良いかと思います。
動画でも解説! 35℃超の「猛暑日」でも、エアコンの設定温度はいつもと同じで良いの?
白物家電、美容家電の専門家兼ライターとして活躍。日々発売される新製品をチェックし、製品の紹介記事やレビュー記事を雑誌やWeb、新聞などで紹介している。日常的にも話題の新製品を使うことで、ライフスタイルに合わせた選び方や、上手な採り入れ方の提案も行っており、テレビ出演も多数。