「朝までエアコンつけっぱなし」だと電気代はいくら? 熱帯夜に試したい快眠ワザをエアコンのプロが解説

エアコン「Eolia(エオリア)」を製造販売するパナソニックは7月27日、20~60代の男女550人を対象に行った「夏の睡眠時のエアコン利用」に関する調査結果を発表。その結果とともに、同社エアーマイスター兼睡眠改善インストラクターの福田風子さんによる「熱帯夜の快眠ワザ」を紹介します。

暑さがピークを迎えるこの季節。連日の熱帯夜に、なかなか眠れずに苦しんでいる人も多いのではないでしょうか。
寝苦しい熱帯夜が続く季節
寝苦しい熱帯夜が続く季節
エアコン「Eolia(エオリア)」を製造販売するパナソニックは7月27日、20~60代の男女550人を対象に行った「夏の睡眠時のエアコン利用」に関するアンケート調査の結果を発表。本記事ではその結果とともに、同社エアーマイスター兼睡眠改善インストラクターの福田風子さんによる「熱帯夜の快眠ワザ」を紹介します。
 

4人に1人は睡眠時にエアコンを使用していない?

暑さで寝苦しいことはあるか(パナソニック「エオリア」調べ)
暑さで寝苦しいことはあるか(パナソニック「エオリア」調べ)画像出典:プレスリリース

「2023年の夏、暑さで寝苦しいことはあるか」聞いたところ、「頻繁にある」(16%)、「時々ある」(57%)と、7割以上の人が寝苦しさを感じていることが分かりました。

2023年の夏、睡眠に満足しているか(パナソニック「エオリア」調べ)
睡眠に満足しているか(パナソニック「エオリア」調べ)画像出典:プレスリリース

併せて「2023年夏の睡眠の満足度」を見ても、7割近い人が「満足していない」と回答しています。

夏の睡眠を妨げる要因は何か(パナソニック「エオリア」調べ)
夏の睡眠を妨げる要因は何か(パナソニック「エオリア」調べ)画像出典:プレスリリース
「夏の睡眠を妨げる要因」として最も多くの回答が集まったのが、「暑さ」(75%)。2021年と2022年に調査を実施した際にはそれぞれ44%、70%の人が回答しており、2023年はこの3年間で最も多くの人が暑さに悩んでいることが分かります。
2023年夏、睡眠時のエアコン使用状況(パナソニック「エオリア」調べ)
睡眠時のエアコン使用状況(パナソニック「エオリア」調べ)画像出典:プレスリリース
暑さを感じているのであれば、エアコンを上手に活用したいものですが、「2023年夏の睡眠時のエアコン使用状況」を聞くと、「使用していない」と答えた人が26%となり、4人に1人が睡眠時にエアコンを使用していないことが分かりました。最も多かった使い方は「オフタイマーを設定して睡眠時から一定の時間使用している」(30%)で、「一晩中つけっぱなし」(28%)が続いています。
一晩中つけっぱなしにしない理由(パナソニック「エオリア」調べ)
一晩中つけっぱなしにしない理由(パナソニック「エオリア」調べ)画像出典:プレスリリース
「一晩中つけっぱなし」にしない理由としては、「電気代がかかるから」(34%)が最も多いようです。
 

睡眠時のエアコン設定

調査では電気代を気にしてエアコンをつけっぱなしにしない人が多くいましたが、パナソニックによると、快眠のためには「冷えすぎない温度で一晩中つけっぱなし」がおすすめなのだそう。「つけっぱなしにした場合にかかる電気代」について、同社エアーマイスター兼睡眠改善インストラクターの福田風子さんが解説しています。

●エアコン電気代は実際にいくらかかる?
夜20時以降にパナソニック製「Eolia(エオリア)」で冷房を使用しているユーザーに調査を実施したところ、1時間あたりの消費電力は平均92W。8時間使用した場合は、約23円の計算になります(電気料金目安単価31円/kWhの場合)。

●夜は消費電力が半分ほどに?
温度差の大きさが消費電力に直結(パナソニック「エオリア」調べ)
温度差の大きさが消費電力に直結(パナソニック「エオリア」調べ)画像出典:プレスリリース
同社が行った調査によると、同じエアコンの設定でも、外気温35℃の場合に比べて外気温30℃の場合は消費電力が半分近くになるとのこと(CS-X403D2使用、同社環境試験室 外気温35℃時の平均消費電力302Wと外気温30℃時の平均消費電力157Wとの比較)。エアコンは外気温と設定温度の差が大きいほど消費電力量が大きくなるため、どのような機種でも夜間は昼間より電気代がかからないといいます。

さらに同社の調査によれば、「3時間の切タイマー運転」と「つけっぱなし運転」を比較すると、「つけっぱなし運転」は夜中に目が覚める回数と時間が少ないとのこと(和洋女子大学 水野一枝准教授と同社との共同研究において実施、対象者:健康な一般男女20人)。日中に比べて電気代がかからないうえ、快眠にもつながることから、積極的に夜間のエアコンを「つけっぱなし」で使用することを同社は推奨しています。
 

意外とやりがち? 快眠を妨げるNG対策

エアコンをつけっぱなしにする以外にも、快眠につながるテクニックは数多くあります。ですが、「夏の快眠のためにしていること」を聞いてみると、実は快眠を妨げる原因になってしまう「NG対策」をしている場合も多くあることが明らかになりました。
 
夏の快眠のためにしていること(パナソニック「エオリア」調べ)
夏の快眠のためにしていること(パナソニック「エオリア」調べ)画像出典:プレスリリース
「薄着をする」(26%)、「扇風機を直接体にあてる」(18%)、「寝る前に冷たい飲み物を飲む」(7%)などはかえって睡眠の妨げになるNG対策なので、注意しましょう。


>次のページ:エアコンのプロが教える快眠ワザ
 
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