社会人が実家暮らしを選ぶ事情は、自身の体調や経済的な問題だけではなく、両親の介護も大きな要因の1つのようです。また、1人暮らしと実家暮らしで、生活費や貯金額にはどれくらいの差が生まれるのでしょうか。
All About編集部は、2023年5月29日~6月12日の期間、現在実家暮らしをしている人を対象にアンケート調査を実施。毎月の生活費や貯金額、実家暮らしをしている理由などを聞きました。
今回は、北海道釧路市在住・58歳男性のエピソードを紹介します。
回答者のプロフィール&実家の状況
回答者本人:58歳男性在住:北海道釧路市
家族構成:親2人、自分
世帯年収:父親300万円、母親60万円、自分120万円
実家の間取り:1軒家6LDK
職業:自由業
毎月の生活費や貯金額は?
実家に入れている生活費:0円交際費:5000円
毎月のお小遣い:1万円
毎月の貯金額:3万円
貯金総額:500万円
総務省統計局が発表した「家計調査報告 家計収支編(2021年)」によると、35~59歳男性の1カ月の平均消費支出は18万9753円です。そのうち、住居費の平均は2万9396円。ただし、家賃などは地域や条件によって異なるため、住居費を除いた16万円程度が回答者の属性に近い平均生活費ということになります。
実家を出る予定の有無を聞くと「ない」と回答。理由は「両親が高齢のため」とのことです。
「近い将来、介護の可能性も現実味を帯びている」
実家暮らしを選んでいる具体的な理由を聞くと「両親が高齢になり入院を繰り返したりということもあり自分の補助が必要です」と回答。さらに、「近い将来、介護の可能性も現実味を帯びているため」と続けました。現在、恋愛や結婚願望があるかどうかも尋ねると「どちらともいえない」と話し、その理由として「もうすぐ高齢者、両親も後期高齢者のため余裕がない」と明かしました。
実家で生活をする上で苦労していることは特にないといい、「自分の都合を最優先でということができないことが多少苦労するくらい」と話してくれました。現状は、仕事をしつつ両親を気遣い、家族で支え合いながら暮らしているようです。
※回答者のコメントは原文ママです