7月14日には、ついに宮崎駿監督10年ぶりの新作長編映画『君たちはどう生きるか』が公開。スタジオジブリといえば宮崎駿監督が有名ですが、ほかにもさまざまな監督がジブリ作品を生み出しています。
All About編集部は「ジブリ監督」に関する独自調査を実施。同調査は、全国の10~60代の男女349人を対象にインターネット上で行いました(調査期間:6月20日~7月4日)。本記事では、その中から「好きな高畑勲監督作品」ランキングを紹介します。
2位『平成狸合戦ぽんぽこ』(101票)
2位にランクインした作品は『平成狸合戦ぽんぽこ』。1994年に公開され、山で平和に暮らしていた狸たちが宅地開発をきっかけに人間と闘争していく様子が描かれた作品です。どこか懐かしい日本の風景と狸たち、非情にも山を切り崩す人間の姿は示唆的で、いつ見てもハッとさせられるはず。
回答者からは「とにかく笑えるシーンが多く、面白い。狸が化けて登場するシーンが好き(29歳男性)」「環境問題や人間の身勝手さなどこの映画で伝えたいことが伝わってきて考えさせられる(32歳女性)」など、ユーモアあふれる世界観、そして環境問題への想起を挙げるコメントが見受けられました。
1位『火垂るの墓』(106票)
1位に輝いたのは、1988年に公開されたジブリ作品『火垂るの墓』でした。戦災孤児きょうだいの愛情と悲劇を描いた作品であり、公開から30年を超えてなお世界中の人の心を揺さぶり続ける傑作です。実は、公開当時には『となりのトトロ』と同時上映されていました。
回答者からは「戦争の残酷さがよく伝わる作品だから(18歳男性)」「誰が見ても何回見ても、それぞれの心に響くフックをもっている作品だと思う。戦争という大きな問題を扱っているが、子供の小さな心で見る世界とそれを受け入れなければいけない葛藤を、今の人にもこれからの人にも心に留めて欲しい(46歳女性)」など、老若男女問わず絶賛コメントが殺到しました。
※回答者のコメントは原文ママです
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この記事の筆者:花輪えみ プロフィール
千葉県出身。ライター/編集者。記名ライター歴8年目。女性向けサイト編集、兼業ライターを経て現在フリー。おもにインタビュー記事や漫画書評、旅行コラムを執筆。趣味は散歩。