税金問題で話題を呼んでいるYouTuber・がーどまんさんと、元所属事務所が7月10日、和解したことを公表しました。
Carry On、「会計作業が不透明となっていたのは事実」
がーどまんさんはYouTubeチャンネル「チャンネルがーどまん」で動画を更新し、「事務所と和解させてもらうことになりました」と報告。ただし、事務所に復帰することはないとも語っています。Carry On側も公式Webサイトで、「がーどまん氏との間の協議を終了いたしました」と公表し、がーどまんさんとCarry Onは和解という結果に。
Carry Onの公表によると、「サポートの一環として、がーどまん氏の保有する領収書を、整理されていない状態で一旦預かり、弊社社長の高田が、株式会社Nasty Dogのものとそれ以外に仕分けた上でまとめて税理士に渡す、という対応を行っておりました」と説明。
また、新型コロナウイルス感染症を理由とした税金申請の延長に関しても、「会計事務所から弊社に対し利用したいとの提案があり、その対応について検討を行っておりました。そのため、がーどまん氏にとっても、会計作業が不透明となっていたのは事実」と報告しています。そのほか、「他にも申告が遅れたクリエイターはおりましたが、弊社が把握している限りにおいては、現在では申告及び納税を終えております」とも明かされました。
がーどまんさんの動画コメントSNSでは、「視聴者のみんなを安心させてくれてる事感謝でしかない」「よく和解できたな心広すぎ」「全力で応援し続けます!」といった肯定的な意見の一方、「和解ってええカモにされてるだけやん」「言葉に責任持てよ」「巻き添えくらったクリエイターおらんの?それについては?」と厳しい声も寄せられました。中には、「会計事務所が声明を出されていらっしゃいますが、そのあたりはいかが」という声も……。
会計事務所が沈黙破り、声明発表
同日、がーどまんさんより税金申告をしてくれなかったと公表された会計事務所側が声明を発表。声明文では「法人とその代表者」「この方」と表記されていますが、おそらくがーどまんさんを示唆しているものと思われます。
声明文には、「この国税局査察部による調査に関連して、この方の税務申告を当事務所が怠った旨の情報がインターネット上で流されております。このような事実はございません」と、がーどまんさんの主張を真っ向から否定する内容が書かれています。
顧問料と申告状況については、「令和3年1月8日を最後に顧問料等の費用は頂くことはなく、更に、税務申告に必要な資料提供がないことから令和3年度、また、令和4年度の、2期の法人税申告はできませんでした」と主張。
さらに、新型コロナウイルス感染症を理由とする申請期限延長制度の提案についても、「遅れている令和3年度、令和4年度の税務申告を行い、税務申告の遅れを取り戻すことを、この方にご提案させて頂きました。しかし、その後も税務申告に必要な資料を頂けない上、費用も一切頂けなかったことから、この方が当事務所にご依頼する意図がないものと判断し、令和5年2月9日付で税務顧問契約解消に関する合意書を締結し、この方との顧問契約を解消致しました」と明かしました。
続けて、令和3~4年度の税務申告ができなかった理由として、「申告に必要な資料を頂けず、また、費用も頂けなかったことに理由がありました。この方の税務申告が可能な状況で、当事務所が税務申告を怠った事情は一切なかった」ともつづられています。
「幾ら支払えば……」公開された音声データにも言及
また、がーどまんさんのYouTube動画で音声データが公開された「幾ら支払えば許して貰えるか」についても言及。「この方ではありませんが、その関係者と称する人から、この報道された件について当事務所として莫大な金銭を請求されたことがありました。よって、当事務所としては、刑事告訴を検討するなかで、必要があって発言したものであり、当事務所の非を認めたものではない」と言及しました。
ここに来て、双方の主張に食い違いが生じている両者。がーどまんさんのファンだけでなく、多くのクリエイターたちも関係している本件、このまま収束に向かうことはできるのでしょうか。