本牧市民プール(横浜市中区)が、2023年7月8日にリニューアルオープンしました。前日に開催された開業記念式典を取材したので、今回のリニューアルのポイントを紹介します(画像は筆者撮影)。
「本牧市民プール」について
本牧市民プールの開業は1969年。埋め立てによって失われた海水浴場の代わりに設置されました。以来、横浜市を代表する屋外市民プールとして、子どもから大人まで市民に愛され、多いときには年間で約31万人もの利用があったそうです。2016年から施設老朽化により営業を休止していましたが、約7年の期間を経てリニューアルオープンとなりました。
7月7日に行われた開業記念式典には、山中竹春横浜市長をはじめ、ミュージシャンの横山剣さん、前・横浜DeNAベイスターズ監督のアレックス・ラミレスさん、トライアスロン選手の上田藍さんらが出席。地域の子どもたちと共にテープカットを行いました。
本牧在住の横山剣さんは、「子どものころにここで遊びましたが、あの崖が同じまま。当時の懐かしい風が吹いている。またここで遊べるんだなぁと思うと、うれしいです。イーネ!」とコメントし、決めポーズ。自身がボーカルを務める「クレイジーケンバンド」の楽曲の中で、同プールが登場するのは4曲もあることを明かしました。
そんな市民に愛されている本牧市民プール、どこか変わったのか紹介します。
子どもから大人まで楽しめる多彩なプールを設置
プールへの入場は、まず券売機で利用チケットを購入し、管理棟のエントランスへ入ります。エントランスの左側には、広々とした更衣室(男女計700人分)とシャワーなどが整備されています。
リニューアル後は、メインの流水プール(水深約1メートル)をはじめ、ビニール製の大型スライダー(高さ約10メートル)や幼児プール(完全におむつが取れた子どもに限る)、アトラクションプールなど、子どもから大人まで楽しめる多彩なプールが設置されました。
場内は砂浜をイメージした色で統一されており、素足で歩いても熱くないよう、遮熱塗装が施されています。
2本のウォータースライダーが新設
かつての市民プールには、横に広いジャンボ滑り台のようなウォータースライダーがあり、子どもたちに大人気でした。
今回のリニューアルでは、流水プールに全長約40メートル、高さ約5.5メートルの2本のウォータースライダーが新設されました。白と青が爽やかなイメージです。
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